昇降座いすと言ってもイメージが浮かばない方もいると思いますが、見た目は座椅子そのものです。
これが電動になっていて、座面が上がるんです!
ついでに座面が回転なんかもしちゃったりします!
若いうちはこのような福祉用具はいらないかもしれませんが、歳をとると足が曲がらなくなったり痛くなったりして低い座布団に腰をかけることが難しくなります。
足が痛いけれどコタツに入りたいだとか、低い目線でテレビを見たいだとか、人の手をなるべく借りずに日常生活の質を今よりも向上させるのに、福祉用具というものは活躍しています。
その目的を叶えるために、ご利用者やご家族のライフスタイルまで考慮して適切な商材選定をおこなうのが、福祉用具専門相談員という役割があります。
今回の納品させていただいたご利用者は、これまでにも手すりや車いすのレンタルやポータブルトイレの購入などでお世話になっているのですが、関節リウマチの為、朝方の足のむくみを改善するためにコタツに入っていただきたいという想いを込めて納品させていただきました。
重さが40キロ以上あるのですが、URの某団地、2階まで運ぶため、同じく福祉用具専門相談員の姉と一緒に行きました。
正直申しますと~、コタツに入る為の昇降座いすには、それ専用の福祉用具も開発されているんです。しかしそうそう新しい機器を導入することも難しく、当社で扱っている昇降座いすを持っていきました。
なので、上手くコタツに入ることができるか心配だったんです。それ以前に団地の狭い階段を2人で持ち上げられるかも心配でしたが。
で、えっこらえっこら座いすを持ち上げ、狭い廊下もすれすれで通り抜けてご利用者のもとへたどり着きました。
「こんなものがあったのねぇ~!」ってビックリしていました。
座面を回転して腰を掛け、座面を正面に戻して電動リフトにて椅子を下げます。
膝がコタツに当たらずに、無事に着地終了です(笑)
関節リウマチの状況で、一度試しに床に腰かけたことがあるらしく、その時は自力で立つことが出来ないどころか、旦那さんの力を借りても立ちあがることが困難だった以来、数年間は座いすの高さで物事を見る視線とはご無沙汰していたようで。
これまでは食事をするときもコタツの机上には手が届かなく、ご利用者様はご利用者様で高さが高いテーブルを近くに置いて専用のお皿で食べていたので、旦那さんは“おかず”を取り分けなければなりませんでしたが、昇降座いすのおかげで、これからはコタツの上に“おかず”を置いて、旦那さんと一緒にご飯が食べられます。
これで介護者である旦那さんの手間も少なくなり、二人で凄く喜んでいました。
ここが大事なんだなと、そうあらためて思いました。
住宅改修を行うときに、手すりの取り付けをする目的を市役所へ提出する書類で明確にすることでも全く同じなのですが、「福祉用具を導入すること」というのはあくまでも手段であり、目的はその先にあるんです。
コタツに入ることができるようになって良かったね、で終わらないところが福祉用具だと思います。こうやって介護者の負担も軽減し、ご利用者が介護者に対する申し訳ない気持ちも軽減し、余計な部分に気をとられることがなくなったところで、その気持ちをどこか違う部分に向け、生活の質を向上していく。
それが一番大事なことだと、そうあらためて思いました。
私は福祉用具専門相談員としてケアマネージャーから相談を受け、福祉用具に関することだけの要望を叶え、福祉用具を提供させていただきましたが、ご利用者にはご利用者の壮絶な過去があった話を聞かされました。
入院中、突如血便が発生し、止まりませんでした。
便に出た血液分だけ、すぐさま輸血をするという繰り返しの日々で、医者も「さじを投げる」、つまりはこれ以上の治療のほどこしようがなく、旦那さんも看護婦さんも、死を覚悟したそうです。
しかし、パタンと血便が止まったそうです。なんか説明が下手クソですが、とにかく、ご利用者も「死ぬことを覚悟した」というところまでいったそうです。
そういう過去があって、自分は今、この人と巡り会っているんだなってことが、すごく痛感しました。
生命の大切さを身近に感じる、すごく大事な仕事をしているんだなと、そう思いました。
これからもっともっと、一人でも多くの人と出会い、笑顔を交わしていきたいと思います。
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