出産当日の雄は--オオルリの場合 | 東国山人の鳥日記

東国山人の鳥日記

山人とは世捨て人のこと。世捨て老夫婦が集めた鳥たちの行動記録で、週2回程度更新します。基本スタンスは
(1)日常の中から一瞬の非日常を見つけ、シャッターを押す。
(2)ある時は科学的に、またある時は非科学的に、それでいて尤もらしく、即ちファンタジー風に。

子育ては雌の仕事、抱卵、育雛すべて雌が独りで取り組む、が定説になっていたので、雄はわが子に執着はないのだろうと思っていた。だが一寸違ったようだ。

 

出産が近いと鳥の雄も何か感じるらしい。何時もこの谷底でオオルリが飛び交っていたので、巣でもあるのか、と思っていたが、今朝は何時もと違って様子が変。一か所に止まったまま1時間以上じっとしている。

 

 

時に囀りを繰り返すのは、近くにいるはずの雌に、今生まれたよ、の朗報を催促しているのだろうか。

 

 

午後1時50分、突然雄が慌ただしく飛び出した。カメラが行き先を追っていたら・・若い夫が、産声の第1声を聞いて喜び勇んで産屋に駆け込む、そんな場面が映っただろうか。オオルリ雄も、殻が割れて顔を出した雛の姿を感慨深く見たはずだ。

 

 

翌日。よく食べ、よく排泄する。雛誕生の確かな証。予想と違って雄も餌獲りに参加していた。

 

(雛たちの糞を巣の外に搬出する雌親)

                               

       撮影場所  神奈川県・早戸川林道(2019年5月)   撮影  S・植木