医療者向け会員制サイト、m3.comでの連載が公開されました。
(m3.comのコンテンツ、医療従事者の経験・スキルをシェアする「メンバーズメディア」内での連載です)
今回のタイトルは
非会員の方向けに、以下に本文を転載します。
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医師6年目、内科医のトリおんなです。
この連載では、若手内科医の日常をゆるりと綴っています。
今回は、当直中にちょっと困ってしまった、他科の先生とのやりとりについて書きました。
それではどうぞ。
ドキドキ…緊急処置で他科医師にコール
救急外来の当直では、自分の専門分野以外の患者さんも診なくてはいけません。
診察の結果、たとえば、
・冠動脈の緊急カテーテルが必要そうなら、循環器内科
・緊急内視鏡が必要そうなら、消化器内科
・手術が必要そうなら、外科
のように、それぞれの科の先生に電話をかけ、呼び出すこととなります。
この時、呼び出した相手がちょっとクセの強い先生(往々にして、そういう先生はキャリアの長い大御所であることが多い…)だと、
「それ、ホントに緊急性があるんですか?」
と詰められたり、
「○○スコアは何点ですか?」
と(いや、そんなの、専門の先生にしかわからないでしょ~)というような難度高めの質問をされたりと、「塩対応」に遭うことがあるので、呼び出す側としては緊張してしまいます。
そのため、呼び出しの電話をかけるときには、おへその下に力を入れて、不退転の覚悟でグッと踏ん張ってダイヤルします。
某科オンコール医師に「塩対応」されて…
以前、当直で、某診療科オンコールの先生を呼び出して、処置をお願いしました。
処置は無事に済んで、患者さんはそのまま入院の運びとなったのですが、
入院後の治療に関していくつか質問したところ、
「○○です。ま、当たり前のことですけどね」
と言われてしまい、
『うっわ、ヤな感じ~』
と思いました。
そりゃあ、専門の先生にしてみたらレベルの低い質問だったかもしれないけれど、
失礼な訊き方はしていないつもりだったのになぁ。
他科とは仲よく「持ちつ持たれつ」で
そんなことを言うなら、今度から
「患者さんが関節を痛がってるんですけど、リウマチですかね?」
(注:筆者の専門は、膠原病・リウマチです)
なんて相談されても、診てあげないんだからっ。プンプン
……というのはもちろん冗談ですが、
他科の先生とは本来「持ちつ持たれつ」の関係なので、これをある意味反面教師として、自分の専門分野ではなるべく“垣根低く”相談に乗り、他科の先生や患者さんのお役に立てるようがんばろう、と思った出来事でした。
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