内科専攻医トリおんなのブログへようこそ☆
 



医療者向け会員制サイト、m3.com様での連載が公開されました。

(m3.comのコンテンツ、医療従事者の経験・スキルをシェアする「メンバーズメディア」内での連載です)

 




タイトルは



m3.com会員の医師に「尊敬しづらい指導医がいたかどうか」という趣旨のアンケートを実施され、その結果をもとに書いたものです。


 



非会員の方向けに、以下に本文を転載します。

 



↓↓↓↓↓↓

 


 内科専攻医のトリおんなと申します。

 「こんな指導医はイヤだ」アンケート、各先生方の回答を「あー、それあるある」と頷きながら拝見しました。

 ありがたいことに、私は指導医の先生方にとても恵まれていると感じています。しかしそれでも、3年弱の医師生活を振り返ると、尊敬できない上級医の先生も少数ながらいらっしゃいました。

 「反面教師にしている上級医」というテーマで、私の体験談をシェアさせてください。


教授回診中の先輩医師が…――目が点になった一瞬の行動!


 まだ医学生だった頃の話です。

 コロナ禍の前でしたから、教授回診は教授を先頭に、准教授、講師、医局員、研修医、医学生……と、ズラリと並んだ大行列でした。そこで、教授がボソリと一言。

 「研修医や学生の皆。この患者さんの肺雑音は典型的だから、ぜひ今聴かせてもらって記憶しておくように」と仰いました。

 すると、近くにいた先輩医師(当時研修医)が、電光石火、私の白衣のポケットから聴診器を奪い取ったのです。

 目が点になりました。


 


 

分析!先輩の行動がダメだった理由――2つの問題点


 この先生の行動には、大きく2つの点で問題があったと思います。


 1つめは、そもそも「内科研修中なのに自前の聴診器を持参していなかった」という点。聴診器を持っていない内科医なんて、見たことがありません。


 そして2つめは「教授の前で良いところを見せようと、後輩を平気でコケにした」という点。教授に「聴診器忘れました」と言えば不興を買うから、後輩の聴診器で穴埋めしちゃえ!……って、『ドラえもん』に出てくるジャイアンでも、そこまで雑なことしないわ。

 買ったばかりの大切な聴診器をそんなふうに扱われて、とても悲しい気持ちになりました。


 ちなみに数年後、初期研修先でこの先生と遭遇したのですが、私のことを覚えている素振りはありませんでした。自分が他人にしたひどい仕打ちは、あっさり忘れてしまうものなのでしょうか。


「あんな風にはなるまい」――後輩の指導に活かす今


 そういうわけで私は、この先生を反面教師に、後輩だからと言って研修医や学生を不必要に軽んじることがないよう気を付けています。

 そしてもちろん、聴診器を持ってこない研修医がいれば、「聴診器くらい、いつでもポケットに入れておかなきゃ」と指導しています。……仮にも内科医ですから。


 当時はとても悔しい思いをしましたが、回り回って後輩の指導に活かせているので、「これはこれで良し」と今になって思えます。

 
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