これから家づくりを始める方へ その7 ~まず施主がすべきこと~ | とりの家づくりブログ(・∀・)

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一条工務店のi-smartで家を建てます。
家ができるまでの記録の他、北国ならではの仕様などもご紹介します。

こんにちは、とりです(・∀・)

前回、家づくりとシステム開発って似てますよね☆ということを書きました。
こちら
今日は、元SE目線で「こうするとより良い家づくりができると思いますよ!」
というのをご紹介しようと思います☆

…って、前回の記事で皆さんを期待させてしまい、自らハードルを上げることに
なりましたが…が、がんばります(((゜д゜;)))

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さて、無事HMが決まって、いよいよ打ち合わせが始まりますよ!
という時に、施主は何をすべきか((((((ノ゚⊿゚)ノ

●RFPを作ろう!
いきなりIT業界の専門用語がでてきました∑(゚Д゚)
「RFP」 = Request For Proposal…提案依頼書のことです。
とりがいた会社では、新規でシステム開発をする際は、クライアントに
この「RFP」なるものを作っていただいていました。

ざっくり言うと、「あなたの要望を資料にまとめてくださいね☆」ってことです。

客なのにそんなことしなきゃいけないのか!
と思われるかもしれませんが、このRFPの出来というのは
良いシステムができるかどうかの大きなカギを握っています。

作る側は、お客さんがどんなものを欲しているのか、話してくれないと
わかりません。
というか、そもそもお客さん自身がどんなものを欲しているのか
自分自身でわかっていないと作り手はどうにもなりません(^o^;

もちろん、超優秀なSE or 設計士であれば、お客さんにヒアリングを重ねて
少しずつ要望を形にしていくことができるのかもしれませんが、
そのためにかなりの時間を割くことになります。

そして現実的には、曖昧なお客さんの話からすべての要望を汲み取ることの
できる人なんてそうそういないでしょう。
そして時間には限りがあります。

家づくりにおいても、なるべく時間を無駄にせず、確実に自分の要望を
設計に取り入れてもらうために施主がすべきこと…それは、

①まずは自分がどんな家に住みたいのかというビジョンを明確にする
②それを紙や資料にまとめる


②までやるとかなり親切な施主かもしれません(笑)
でもこれをやっておくと、設計さんはかなり助かると思います(笑)

●ビジョンを明確にしないまま打ち合わせにのぞむと…?
自分の要望はほとんど伝えずに、まずは設計さんのプランを見てから
考えようか~という方もいらっしゃると思います。
まずは「たたき台」づくりですね☆

ですがこれ、こだわりの強い方にはあまりおすすめしません(T_T)

設計さんからすると、お客さんがどんな家に住みたいかわからないので
「無難な家」「建売のような間取りの家」にせざるを得ないのかな?と思います。
で、それでできた図面を見てしまうと、どうしてもそれに
囚われがちになってしまうのでは?と…(>_<)

やっぱり気に入らないからゼロからやり直して!と言うぐらいなら
最初から自分で自分のビジョンを明確にして、
伝えておいた方が良いと思います(;^_^A

●RFP的なものを出すタイミング
ズバリ、第1回目の打ち合わせです!!これしかありません。
もしくは、設計さんと初対面する前にあらかじめ渡しておくのも
良いかもしれません。
その場合、営業さんに口頭で説明や補足をしておくとか、
口頭での説明もいらないぐらい詳しい資料を作るとかしておいた方が
良いと思います。

営業さんに口頭で説明する場合、伝言ゲームになってしまうので
正しく理解してくれているか注意する必要があるかとは思います

とにかく設計さんが図面を作り始める前に渡しておいた方が良い気がします☆

SEの場合、要望がどんどん後出し&小出しででてきてしまうと、
かなりやりづらいです(笑)
(と思うのですが、同業の皆さんいかがでしょう?w)
「えー!?そんなこと言ってなかったじゃん!
その機能つけるんだったら、ここの仕組み考えなおさないと…」

ってなる場合があるのですが、家の設計はどうなんでしょうね。
なんとなく、同じところがあるような気がしています(^o^;

もちろん、どれだけ最初に考えていたとしても、打ち合わせを重ねていくうちに
新しい要望や、やっぱり変更したい!というのはでてくるものです。
そういう場合は遠慮せずどんどんぶつけた方が良いですね♪

●RFP的なものはどんな風に書けばいいの?
本当のシステム開発のRFPのように大仰なものを作る必要は全くなく、
メモ書き程度の簡単なもので良いと思います♪

ご参考までに、とりが一番最初に作った資料の一部をご紹介します(^o^;
思ったことそのまま書いた感じですね
 
※オンマウスで拡大

今見ると、ここから大分変わってます(笑)

また、この表の他にもちょこちょこと全体的な要望を書いてます。
その一部もご紹介しますね(^O^)/
読みづらくてすみません
------------------
・収納たっぷり。各部屋に大きな収納スペースを設ける。
・リビングは広々とした空間にしたい。(何らかの工夫で"広く見える"でもOK)
・リビングとキッチンは普段は一体で良いが、スリッドスライダーで仕切れるようにしたい。
(急な来客時や、将来母と同居した場合に備えて)
または、リビングとキッチンの位置を工夫して、リビングからキッチンへ
視線がいかないような作りにすることでもOK。
・1Fに客間を設ける。子供が小さい時はそこに寝かせたり、遊ばせたりする。
・リビングからもキッチンからも子供に目が届くようにしたい。
(キッチンを中心にリビングと和室を配置するのもあり?)
・トイレ・お風呂・洗面所は独立させたい。脱衣所(兼洗濯機置き場)を設け、
誰かがお風呂に入っている場合でも洗面所を使えるようにしたい。
・お風呂は玄関か勝手口から近いところが良い
(海で遊んで帰ってきた時など、子供をすぐにお風呂に連れていきたい)
・小さくて良いので、洗濯物を干せるサンルームのような部屋があると良い。
ホールに干すと、せっかくの子供の遊び場が使えなくなってしまうのでは。
また、子供が友達を自分の部屋に連れてくるようになった場合に
洗濯物が丸見えになってしまうと困る。
(もしサンルームが作れない場合でも、洗濯物は日光の当たるところに干したい)
------------------


本当はもっとわかりやすくきれいにまとめれば良かったのですが、
当時はとにかくたくさん要望を書きだすことに注力していたので
こんな感じになっちゃいました~(^o^;

●要望には理由も添えると良い
例えば「1Fに和室を作りたい」という要望があったとします。
それだけを伝えると、設計さんは
「子供を和室に寝かせたいからかな?」と思うかもしれません。
でも実際は、足の不自由な親が遊びに来たときに1Fの和室に
寝てもらいたいから、という理由もあるとしたら…?

設計さんは「それでしたら1Fのトイレは介助しやすいように広めの方が
良いですよ~」とか、「ここに手すりをつけると良いですよ~」とか
アドバイスしてくれるかもしれません。

という訳で、要望を伝える際は、その「意図」も必ず伝えておくと
良いと思います(*^o^*)

●優先順位はつけた方がいいの?
このように要望をたくさん並べても、すべての要望を取り入れるのは無理です(汗)
それは自分でもわかってます(笑)
じゃあ「優先順位も一緒に伝えた方がいいのでは?」と思うでしょう。

SEの立場では、優先順位も教えてもらえるとありがたいです。
それは「仕分けしやすいから」です(笑)
でも逆にお客さんの立場で考えると、優先順位をつけてしまうと
優先順位が低いものは簡単に仕分けされてしまう恐れがありますorz

設計さんには申し訳ないですが…
なるべく全ての要望を取り入れるように頑張っていただきたかったので
あえて優先順位を明確にはしませんでした(^o^;

もしくは、「優先順位"低"」のものには何も書かず、「何が何でも必須」という
ものにだけ「必須」と書いておくのも良いかもしれませんね(・∀・)

●コミュニケーションを怠らない
以前の記事でも書いた通り、こうやってどんどん要望を出して
議論するというのは、人間関係ができていないと難しいです(x_x;)
(過去記事はこちら

自分が伝えた要望がきちんと相手に正しく伝わっているか?
相手の言っていることを自分が正しく理解しているか?

これをその都度確認しながら打ち合わせを進めていくと、後から
「えっ、そういうことだったの!?」ということがなくなるので
きちんとコミュニケーションを取る努力を怠らないことが大事かなぁと思います☆

また、少しでも不安や疑問に思うことがあれば、やはりその都度
納得のいくように確認することが大事ですねo(^-^)o

●所詮人間の作るものです
システム開発の仕事をして思ったのですが…
システムって完璧・ミスをしないもの、というイメージがあるかもしれませんが
決してそんなことはなくて、どんなに努力してもバグのないシステムなど
存在しません(汗)
やっぱり、所詮人間の作るものなんですよね(;^_^A

…というのは、家づくりにも当てはまると思います。

もちろんミスをして良いというわけではないのですが、
お互いがきちんとチェックすることで未然に防げたり、大事に至る前に
修正できたりすることもあると思うのです(・∀・)

設計段階から引き渡しまで、「ミスはあるものだ」と思って施主も一緒に
チェックする姿勢を持つと、よりクオリティの高い家づくりに
つながるのではと思っています☆

もちろん、一番厳しくチェックすべきは作り手側ですが(^▽^;)

あと、人間関係ができていないと、ちょっとしたミスでも印象が全然
違いますよね(笑)
無駄に不安になったりイライラしないためにも、やはり良好な人間関係を
作れるようにお互い努力できると良いですね(^O^)/

●終わりに
ここまで書いたことを実践するのって…かなり大変だと思います(;^_^A
時間もかかりますしね。。。(T_T)
すべての施主さんができることではないと思います(>_<)
ただ、「自分のビジョンを明確に持つ」ことだけは必ずやっておいた方が
良いと思います。
それをメモ用紙に書いておくだけでも大分違うかと

あと、HMが決まってから考え始めると時間が足りないかもしれないですね。
家を建てようと思った時から考えておいた方が良いかもですね☆
家づくりノートの記事もご参考になれば♪)

「家づくり」はハウスメーカーや工務店に作ってもらうものではなく
「自らつくるもの」だと思います(・∀・)
そういえば、以前も似たような記事書きましたね(^o^;
こちらです↓
「提案力」、どこまで求めていいの?

大変だと思いますが、努力した分だけ満足のいく家づくりにつながると思います!

今日書いた内容は、建築士でもなんでもないとり個人の見解であり、
異論反論等あるかもしれませんが、これから家づくりを始める方、
今打ち合わせ中の方の参考に少しでもなれば幸いです(*v.v)。

長くなってしまいしたが、お読みいただきありがとうございました☆
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ふー、今日は2時間半コースでしたorz