わたしは
臨床検査技師という
わりとマイナーな
医療技師の仕事をしています
その検査技師の仕事のなかでも
一般的には
あまりなじみのない
脳波の検査がメイン
何がなじみがあるのか謎ですがw
病院での検査は
ドクターから指示を受けて
私は検査&記録をする
そして、ドクターが
それを見て診断をする
なので
どんな治療、
どんな薬がいいのかを決める
ひとつの目安になる検査で
間接的に患者さんの
お役に立てる仕事です
でも、こういう言い方をすると
誤解を招くかも、ですが
私が担当しているのは
一連の医療の流れのなかの
ひとつの作業
私はひとつの役割を担っているだけ、
なんですね
だから、
実際、脳波検査の後の
患者さんの調子や動向は
私はまったく知らなくて
検査室に来られる
その場の患者さんしか
見えてないのが現実です
それに不満を持ってるわけでは
もちろんなくて
それが当たり前
むしろ、それがいいからこの仕事を選んでる
たとえ相手が見えなくても
誰かの役に立てるから、と
それが支えになっていて
医療の仕事を選んでいます
普段は、患者さんの言葉を
聞く機会はない職種ですが
先日、ドクターが
こんなことを言ってくれました
少し前に脳波の検査指示を出した
患者さんの奥さんが
『ここで診てもらってよかった。
脳波をとって、それから薬を変えたら
怒りっぽい性格が落ち着いてきたんです。
ありがとうございました。』
と、言ってもらいました。
松本さん、
いつも、小さな波形も記録して
とってもらって
ありがとうございます。
私は
私の役割を果たしているだけで
そんな風に
患者さんが思ってくれていることは
知らなかったし
ドクターから直接
伝えてもらえる場面があるなんて
想像もしてなくて
ただただおどろき
同時に『私が役に立ててよかった。』
と、心から感じました
あ、その異常波形をひろってくれるのは
脳波の機械なのでw
私の技量ではもちろんない
具体的な『ありがとう。』を
伝えてもらうだけで
こんなに満たされるんだなぁと
一瞬で心がホクホクになりました
こういうところが
とても役に立ったよ、ありがとう。
ただ『ありがとう!』と
伝えるのではなく
それをもう少し具体的に
そのシーンがイメージできるくらいの
言葉をつけてるだけで
『ありがとう』のグレードが
確実にあがる✨
子どもたちや夫、家族、仲間、
周りには具体的に、
きちんと伝えるべき人は
たくさんいるので
心がけようと思いました