アンチエージングの基本
1)アンチエージングとはなにか?
アンチエージングとは抗老化とも抗加齢とも訳されますが、いわゆる不老不死となり『いつまでも健康で若々しくいたい。見た目も内面も、いつまでも美しく健やかでいたい。充実した人生をおくりたい』 という意味になると思います。これを実現するうえで一番キーとなるのは腎ですので、次に腎とはなにかについて説明させて戴きます。
2)腎とは
「腎」は身体の中で最も大切な臓器の一つ。中医学(中国漢方)では、広く生殖や成長・発育、ホルモンの分泌、免疫系などの機能を併せ持つ”生命の源“と考えられています。
腎の主な働きは、生命を維持するエネルギー源「精」(成長・生殖機能)を蓄え、体内の水分をコントロール(排尿機能)すること。その他、酸素を体内に深く吸い込む納気機能、骨や歯、脳、髪などの生育、耳や尿道、肛門の機能維持、といった働きもあります。 このように、腎は身体全体の健康と深く関わっています。
3)アンチエージングをどう考えているのか?
腎は身体の多くの働きの中心であることは2)で御理解戴けたと思いますが、この腎が正常に働くには他の4つの臓器系の働きは勿論必要ですが、その中でも脾(消化器系)と肝(詳しくは1/13掲載の肝は《ド煩い臓》で肝臓は《沈黙の臓器》ではないをみてね)が重要なキーとなってきます。
脾は消化器系のことで、気などのエネルギーや栄養素が生成されるので、脾の働きが低下することが続くと他の臓腑も自然と働きが落ちていきます。
つぎに肝腎要と言われるとおり、腎と肝(母子関係)はてんびんんのような深い関係性があります。
4)アンチエージングの基本
・胃腸を労わること
・血液を綺麗に保ち血行促進を保つこと
・腎機能の働きを維持すること
・感情管理する
5)漢方薬の活用
・六君子湯やレオピンで胃腸の働きを良い状態で保つ
・冠元顆粒や田七人参や水快宝など活血薬や破血薬で血液を綺麗
にし血行促進する。
・杞菊地黄丸で肝腎の働きを保ち視力を維持向上する。
なお、冷えが強い人は、レオピンロイヤルや八味地黄丸系を多
くする。
・女性の場合は婦宝当帰膠も服用する。
6)生活習慣
・早寝(22時~2時にできるだけ多く熟睡時間の確保)
すくなくとも0時までに寝る
・昔ながらの調味料で調理
3年以上熟成の味噌や醤油や味醂
粗塩
・一物全体食を基本として皮や根などもできるだけ食べる
・伝統的な和食は補腎の働きが多いので意識し摂取する。
・ネバネバする食材や黒い色の食材を1日1回は食べる。
・穀類は全体の6割程度以上
なお、肥満や生活習慣病の方は少なくする。
・偏りを防ぐために多種の食材も意識する。
◆実行する上でのポイント
週単位で食事を管理し1日程度自由な日を設け他の日は上に記
載した食事などを実践する。


7)日頃からちょっと意識して腎を守る習慣を。
・ 腹式呼吸で腎の納気機能を強くしましょう。
・ お辞儀の要領で腰を曲げ伸ばし。腎は腰にあるため、腰をきた
えることも大切です。
・ 腎に効くツボは足裏の「湧泉(ゆうせん)」。毎日のマッサ
ージを習慣に。青竹踏みもおすすめです。
・ 右手と左手で交互に歯磨き、頭皮マッサージ、暗記や暗算な
ど、日頃から脳に刺激を。ピアノや編み物などで指先を使うこ
ともおすすめです。
・ 冷えは腎の大敵。身体を冷えから守り、特に腰回りや足もと
はしっかり温めて。
・腎によい食材を意識して摂取する。
・5)で記載した漢方薬はちょっとと思う方は、レオピンロイヤ
ルだけでも毎日服用する。

