あっ丹毒 そんな貴女はこれをやれ! | シンデレラダイエットのよっちゃん オフィシャルブログ

 

 丹毒とは皮膚や粘膜に充実性で硬い発赤と腫脹を生じる炎症で丹を塗ったように見える。

 

 

⑴熱化火型

 

①メカニズム
 脚気や皮膚損傷等で毒氣を感染し湿熱が化火して発生する。
 

②特徴
 下肢に生じる。
 

③症状
 悪寒・発熱・全身痛とともに局所皮膚の境界明確な発赤・腫脹・疼痛・灼熱感を生じる。下肢に好発し患側のそけいリンパ節の腫脹・疼痛をともなう。何度も反復すると皮膚が肥厚・腫脹し象皮腿という外見を呈する。滑数脈、舌苔黄膩。
 

④治法
 黄蓮解毒湯合三妙丸等清熱解毒・利湿薬を中心に対策する。反復し皮膚の肥厚を来たし暗色粗糙になれば通脈活血薬を足す。

 

 

⑵風熱化火型

 

①メカニズム
 風熱表証の誤治により風熱が化火し、火毒と結びつき風火となった為に発生する。
 

②特徴
 発症が急激で症状が重篤であり処理を誤ると毒邪内陥入営の意識障害を来す。
 

③症状
 耳鼻に隣接した顔面皮膚が発赤・灼熱し、すみやかに顔面あるいは頭部に拡大し皮膚は光沢があり緊張し、小水疱をともなうこともあり、眼瞼・耳介・口唇が腫脹し、悪寒戦慄・高熱・頭痛・口渇・悪心・嘔吐・意識障害・譫言・浮数脈・黄膩舌苔等を呈する。
 

④治法
 普済消毒散等清熱解毒薬を中心に意識障害を有する場合は安宮牛黄丸・犀角地黄湯等清熱解毒涼血薬で。

 

 

⑶肝胆湿熱型

 

①メカニズム
 肝胆湿熱が停滞し化火した為に発生する。
 

②特徴
 腰部・腹部に生じることがある。
 

③症状
 腰部や腹部の局所に発熱・腫脹・灼熱・疼痛が生じ悪寒・発熱・口苦・脇痛・尿色が濃く少ない・弦滑脈・黄膩舌苔等を呈する。
 

④治法
 竜胆瀉肝湯等清利肝胆湿熱薬を中心に対策する。

 

 

⑷胎熱型

 

①メカニズム 
 胚胎の時期に母体が香辛料等熱化するものを過食したり毒邪の感染を受け胎児に熱邪が移行した為に発症する。
 

②特徴
 胎児に急激に発生して変化が早く合併症も多い。
 

③症状 
 胎児に発生する。疹をともない痛痒い雲状の紅色腫脹が手足・頭面部・胸背等に発生し煩燥・腹満・発熱等を呈する。局所に発生し他に蔓延し時に短時間に全身に拡がる。
 

④治法
 犀角地黄湯や清営顆粒等清熱解毒涼血薬を中心に対策する。