今日のテーマは、更年期症状です。
更年期症状は、腎機能の低下が主な原因ですが大別すると次のメカニズムで起こります。腎機能とは、尿の代謝や生殖や骨やホルモンや脳を管理する機能を言います。
①肝腎陰虚型
腎機能の冷ます働き(体液不足)が低下し更に肝機能も低下した状態で、のぼせ、舌の乾き、皮膚の乾燥、めまい、耳鳴り、イライラ、物忘れ、寝汗、足腰がだるい、手足の火照り、不眠、大便乾燥、尿が少ないなどの症状がみられます。
漢方薬としては、コ菊地黄丸をファスト選択して改善に努めます。
②心腎不安型
腎機能の冷ます働きが低下し心の熱を冷ましきれない状態で、不眠が多く、顔が急にのぼせ赤くなり、イライラ、めまい、動悸、耳鳴り、悪夢、足腰がだるい、記憶力低下などの症状がみられます。
漢方薬としては天王補心丹をファスト選択して改善に努めます。
③腎陽虚型
腎機能の温める機能が低下している為に、冷えと倦怠感やくすみ白っぽい顔色や足腰がだるいや夜間尿の回数や量が多いや陰部の下垂感などの症状がみられます。
漢方薬としては、海馬補腎丸や五車腎気丸やサンジョウホケツガンなどで腎精を補給し改善に努めます。
④腎陰陽両虚型
腎機能の冷ます働きと温める働きの両方の機能が低下した状態で、のぼせたり冷えだったりし、上述の腎陰型や腎陽型の症状がみられます。
漢方薬としては、海馬補腎丸や至宝三ベン丸をファスト選択して改善に努めます。
①~④に共通して生活習慣対策として以外のことを合わせ行ってみます。
早寝、夜の営みを控える、伝統的な和食中心にし、ネバネバ系や黒物系を意識してたべる。