今日のテーマは腰痛です。
まず、腎機能の概念を説明し、本題に入ります。
腎機能とは、水分代謝を司る腎臓と、精機能を
司る生殖器系と、副腎や性腺等のホルモン系を
合わせた機能をいいます。
また、腎機能が低下を老化と考えます。
腰痛の第一の原因は、腎機能の体を温める機能
の低下です。
このような人には、海馬補腎丸や参馬補腎丸等、
補陽薬のなかでも精を補う漢方薬をもちいます。
また、湿気が多い日に、腰が痛くなる人には、
独活寄生湯等で、また、汗かき体質で色白で
水太りタイプには、水分代謝を改善する
防已黄耆湯を用います。
第二の原因は、決行不良です。この場合は、
ストレスや生理痛や子宮筋腫等を伴っている場合も
多いのです。
このような人には、冠元顆粒や桂枝茯苓丸等
活血薬を中心にし、ストレス性の人には、
逍遥散系や四逆散等も用います。
ぎっくり腰の場合は、腹筋や背筋の低下や
肥満等による骨の耐久力低下により、
腰椎のすき間から椎間板がはみ出てしまうことが
原因です。
このような人には、舒筋丸、活絡丸等を使用し
適度な運動で背筋や腹筋等を鍛えます。
次に、ツボ治療のご紹介を致します。
痛みを緩和するツボです。
腰たい点(手の甲側で人差し指と中指の真ん中
当たりにあるくぼみ)を押します。
委中(ひざの後ろで横ジワの真ん中)ぎっくり腰や
強い腰痛の時にオススメです。
丘きょ(外くるぶしの前にあるくぼみ)むくみ解消
にも効果あり。
志室(第二腰椎とも言われ、左右の肋骨の一番下を
結んだ線と背骨が交差する場所から7cm外側)を
両腕で腰に当てるポーズで押す。
腎兪(第二腰椎にある突起の下当たり)を押します。
崑崙(外くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ)を
お灸します。慢性急性に活躍。
陽陵泉(ひざ下から外側に向かいたどる。飛び出した
丸い骨の真下)をお灸します。
体を温め痛みを緩和します。
承山(アキレス腱上にあり、アキレス腱とふくらはぎ
の筋肉の境目)をお灸します。
急激な痛みの時はもみは禁止です。