水毒 | シンデレラダイエットのよっちゃん オフィシャルブログ



1.水滞
 
 マスコミで水を1日2L飲んだ方がよいといってるのを効いて、実行している方がよくこられますが、大抵の方は体調を乱しているようです。

 体がだるいとか、膝が痛い、腰が痛い、頭痛がする、食欲がない、身体が冷える、便が柔らかい、腹が張ってガスが欲出る、めまいがする、などです。
体調が悪いなら止めればよいのですが有名な先生がいったからと実行しているわけです。
乾燥気味の気候ならば皮膚呼吸から余った水分は発散できますが、日本は多湿のために皮膚からは十分に発散できないのです。


 さらに体の中にはどんどん水分をため込むことになります。また胃や腸も水がだぶついた状態になり、疲労を感じて食欲も落ちてくるようになります。
貯まった水分は腎からは尿として、腸からは下痢として。肺では、呼気の中の水蒸気として、皮膚からは汗として、せっせと排出していますが、いずれ腎や肺を弱らせる結果となります。
この水が心臓に貯まった状態が、心不全です。とても怖い話事なのですよ。


 また、神経痛などは濕痺という湿気の病体ですから、水の取りすぎによって痛みがますますひどくなります。


 また、脾は腸にも相当しますが、元来水分を嫌う臓器ですから脾も弱まるために下痢し易くなり、栄養の消化吸収がうまくいかずにだるくなります。
夏場に水をがぶ飲みして秋口から夏ばての症状がひどくなるのと同じ様な理屈ですね。しかも、冷たい水を飲みますから身体も冷えてきます。


 このような暑い夏には、飲むものは、水を飲む代わりに熱いほうじ茶を飲むよう指導していますがが、たいていの人はそれだけで胃腸が相当改善します。
さて、漢方治療には水をさばく生薬が利用されます、「利尿薬」とは言わず「利水剤」といいます
茯苓、白朮、蒼朮、猪苓、沢瀉、防已、麻黄、等を使います。
漢方の良いところは新薬と違って、余分な水分だけを取り去り、生体に必要な水分はちゃんと残してくれる点にあります。
  
 新薬の強力な利尿剤は水分が少ない状態でも尿を出してしまい脱水状態や電解質異常になったりする点が漢方とは全く異なりますね。
そのほかに痰となってしまったものに対しては、化痰薬といい痰を溶かす作用のある生薬を使います。
化痰薬には、半夏、陳皮、桔梗、遠志などがありますが、脳梗塞はいきなり血がつまったものではなく痰がつまってのちに血がつまります。

 したがって化痰薬が絶対に必要なのです。漢方で使う卒中の薬には必ず化痰薬が配合されています。
話を水滞に戻しましょう
余った水分がどこに貯まっているかで病状も異なってきます。
手足に貯まるといわゆる浮腫としてあらわれ、
関節に貯まると神経痛や関節炎、
胸部や心下部に貯まると喘息や心臓病、
胃腸に貯まると慢性の下痢や胃腸炎などになります。
くれぐれもご注意あれ!!