今年もおめでと☆TG生誕祭♡~Dreams come true~完結編 | Secret♡Room

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Yahoo!ブログより引っ越してきました(^^)キャンディ時々J⁻JUN♡たまに自分事な謎の妄想ブログ

 

お待たせしました・・

なんとか仕上がりましたけど、更に増し増しの平べったい文面に慄いております不安

ほんのお目汚しではございますが、最後までご覧いただけますと幸いです<(_ _)>

 

 

 

 


 

 

 

 

 

その年の夏の終わりに、グレアム家に第三子となる女の子が誕生した。

 

 

 

 

少しクセのある亜麻色の髪にきりりと澄んだオーシャンブルーの瞳…。

誰の目にも華やいで映る愛くるしいその子の名前は、クララ。

(え~…兄姉のヒデロザにはどこもヒットしないどころか、違うもんに成り果てる要素満載の命名にも負けずこのまま突き進みます笑い泣き=3=3)

 

そして好奇心旺盛で何でも真似したがる末っ子クララを筆頭に、グレアム家には更に賑やかな笑い声が溢れた。

 

 

 

やがて季節は幾つも巡り、手のかかる子育てがひと段落した頃、

キャンディはこの屋敷に仕えていた数人の奉公人たちをグランチェスター城へ返し、ひとりで家の切盛りをすることを決めた。

3人の子供たちは逞しく成長し、今はロンドンの寄宿舎…自分たちの母校でもあるセントポール学院での生活を謳歌している。

そのためキャンディは午前中にテリィを送り出してから一連の家事をこなし、午後は庭いじりやパッチワーク、最近では庭で採れたものでジャムや果実酒などを仕込んだりしながら、自由な時間を過ごした。

しかし休暇には揃って帰ってくる子供たちの話を聞くのは何よりも心楽しく、そして母としての役割を忙しく満喫している。

勿論侯爵夫人としての仕事ぶりもすっかり板についてきた。

グランチェスター城で四半期ごとに行われる晩餐会を仕切るスキルも磨き、近々女優業を引退する事を表明したエレノアからも絶大な信頼を寄せられている。

テリィも益々精根さが増し、その凛々しい表情にも余裕の貫禄さえ伺える。

キャンディ曰く。彼にブラックタイを纏わせたら敵う者はいない。

何と言っても前髪を上げた時のクールな大人の色気は、いつもキャンディをうっとりとさせてしまう。

そしてその頃には俳優として舞台に上がるだけでなく、時には演出や脚本を任されることもあった。

 

 

 

 

更にそれから数年後。

グレアム夫婦は公爵家と親交の深いギルフォード伯爵が立ち上げた慈善財団に賛同し、様々な活動にも参加するようになった。

やがてそれらからの延長でウォリックにある古い修道院を買取ると、そこをリフォームして病院の機能を兼ね備えた救貧院(アルムスハウス)とし、聖十字架ホスピタラーズのメンバーらにも協力を募った。

 

“Hospital of St.Candice”

そう名付けられたこの施設には今、主に貧窮を抱えた母子や女性患者ら数十人が入院している。

キャンディは今日も、自宅から9マイル離れたその場所へ愛車を走らせ、惜しみない笑顔と質に拘った看護を提供する。

こうした慈善事業が維持できているのは、善意の献金や奉仕活動によるものだけでなく、公爵家と遠く離れたアードレ一族からの寄付金と多岐にわたる支援があってのことだと、常に感謝の気持ちは絶えない。

 

 

 

「ごきげんようキャンディス様」

「遅くなりましたロッテンマイヤーさん。実はさっき―――」

 

―――ミャ~オ…

 

「…い、今何か妙な声が聞こえませんでした…?」

「ああ、それならこの子かしら」

キャンディが大事そうに抱えていた箱を開くと、真っ白な仔猫が飛び出してきた。

「…ひっっ!ガーン

「可愛いでしょう?庭の植え込みの前に捨てられていたのよ」

「ねっ…猫!…わわっ…わたくし、そのような生き物には免疫が…」

「お腹を空かせているみたいなの。オートミールか何かなら―――」

ざりっ…👅ペロペロ

「ぅ…ぎゃああああ\(◎◇◎)/!」

「……(^▽^;)」

 

ロッテンマイヤーさんは本家での務めを引退した後も毎日のようにここに顔を出し、入院している子供たちにボランティア精神で読み書きから基礎的な勉強を教えている。

結局のところ、彼女はテリィだけでなく、キャンディの魅力にも取り憑かれてしまったようだ。

同じようにグレアム一家を慕い、頻繁にこの施設を訪れるようになった者は彼女だけではない。

最近ちらほらと白髪が見え始めた現役秘書であるセバスチャンもそのひとりだ。

彼は週末に集まった支援物資や農作物を届けにきたり、煩雑な事務管理への的確なアドバイスの提供にも一役買っている。

そして頻発する病児保育の需要性は勿論のこと、Midwifeの資格を持つプリシラも、いつしか必要不可欠な要員となっていた。

こうして自主的にここに集う者たちは誰しも、この事業に携わる事にやりがいと歓び、そして大きな誇りを持っている。

 

 

 

またある日のこと、離れて暮らす愛娘からの嬉しい報せが届いた。

「ママっ…合格よママ!約束通り来月からそこで雇ってね!」

受話器から聞こえてきた誇らしげな声に、キャンディも精一杯のお祝いの言葉で労う。

ブリストルの大学で医学を学び、更に1年間の研修を経て見事医師免許を手にした娘のロザンナは、予てより常駐医師としてここで働くことを強く希望していたのだ。

常日頃から医師の確保に奔走していたキャンディにとっても、その申し出は願ってもないありがたい事でもある。

更にロザンナは、近いうちにこの病院にも手術室を増設する計画がある事を知ると、その時が来たらこの施設に優秀な外科医を連れてくる事を楽し気に仄めかした。

おそらくその人物は、いずれ彼女の夫となる男性に違いないと、キャンディの胸は益々期待と喜びに膨らんだ。

 

末っ子のクララは父親の遺伝子を色濃く受け継ぎ、美しい娘に成長していた。

果敢にも交際を申し込む男の子が後を絶たなかったが、パパ溺愛娘の心を動かすほどの者はまだ現れないようだ。

「恋をするなら、パパのようなひとじゃなくっちゃ!」

キャンディは呆れて言う。

「まあおバカさんね。パパみたいな素敵な男の子なんて、そう簡単に現れるわけないじゃないの」

「ママったらよく言うわ!娘にまで惚気るつもり?」

「あら、うふふ。だったらあなたも早くそんな相手を見つけることね。恋はね、女を強くもしてくれるのよ」

「わかったわママ。でもやっぱり…パパみたいなひとがいいわ。それにわたし、今は恋どころじゃないのよ」

 

彼女はこの春に憧れのナイチンゲール看護学校へ編入する事になっていて、試験を間近に控えているのだ。

 

母と姉の影響もあってか、クララには以前から少なからずその方面への関心があった。

それが強固なものとなったのは、昨年の春、乗馬中のアクシデントで負った足の怪我での長い入院生活を経験した時だ。

思うようにうまく歩けなくて時には意固地にもなっていたクララだったが、

諦めずに励まし続けてくれた一人の看護学生の献身的な姿に心を動かされ、はっきりと看護の道を志す契機となった。

彼女の名はアーデルハイト。スイス生まれの、明るく利発で心優しい少女だ。

その時に築きあげたアーデルハイトとの友情は、今も大切に育んでいる。

 

 

 

 

そして長男ヒデはというと…

 

「もっと腹から声を出せ。そんなんじゃ主役は張れないぞ」

「忘れたのですか父さん、主役なら昨年にも――」

「それはそれだ。舞台俳優の旬は一瞬の気の緩みで終わる事を肝に銘じておくことだな」

「お言葉ですが…父さんこそ勘が鈍っているのでは?立ち回りは洗練されていても、キレも動作もどことなく重く感じる」

「ほう、お前にもそれがわかるのか?ならば本望だと言っておこう」

「ふっ、負け惜しみですか?」

「なんだ。やはり何もわかっていないようだな…」

「…?」

「次のおれの役は世にも残忍で醜悪な怪物…初老のグロスター公だ」

「なるほど…。父さんほどの器になっても、その究極のイデオロギーってやつ?それは変わらないと…」

「当然だ。そうでなければ、ここまで続けてはこられなかっただろう」

「ちぇっ!父さんには敵わないや(苦笑)」

 

たまの休日に顔を突き合わせば、自宅のスタジオではそんな父と息子の小競り合い…いや、稽古が始まる。

そう…ヒデはテリィと同じ演劇の道に進んだのだ。

彼はロンドンのオールド・ヴィック・カンパニーに所属して3年目を迎えたばかりの、父親譲りの端麗なマスクで多くの女性ファンを魅了する人気俳優だ。

そして今、次のオーディションで主役の座を射止めるべく、目下稽古に励んでいる。

 

「次の公演…ハムレットに決まったんです」

「へえ…ハムレットか」

かつての父の代名詞ともされる『ハムレット』は、

ヒデにとっても特に思い入れのある演目であり、ずっとこの役に挑戦できる機会を待ちわびていた。

 

「テリィ~!ヒデもいるんでしょ!?みんなダイニングに集まってるわよ!」

 

 

「母さんが呼んでる」

「もうそんな時間か」

「母さんは相変わらずだね。何もあんなに大声出さなくたって聞こえるのに┐(´д`)┌」

「今日は久しぶりに皆が揃うからって、随分張り切ってたからな」

「ま、今日は年に一度の特別な日ってのもあるし(笑)」

「ああ。そろそろ行くか…」

 

「…父さん!」

「ん?なんだ」

「おれ…絶対にハムレットの役を取ってみせるよ」

「…」

「そして超えてやるんだ…伝説の父さんのハムレットを!」

「はっ…大した自信だな。…あれは長丁場で台詞も多い。感情や表現も複雑で、難しい役でもある」

「心配には及びません。台詞も全部頭に入っています」

「そうか。楽しみにしておくよ…」

「…はい!」

 

 

 

 

 


 

「HAPPY BIRTHDAY!」

パンパンッ☆クラッカークラッカークラッカー

 

「おめでとうパパ!」

「いつまでもカッコいいパパでいてね♡」

 

 

 

グレアム家のダイニングは、

今年も家族揃ってのあたたかく特別な日の宴で賑わう…。

 

 

 

 

 

ロザが結婚するって!?相手はあのすかした黒男…おっと、顔に傷のある不良医者なのか!?

 

ちょっと!…ジャックは博士号だって持ってるとっても素晴らしい天才外科医なんだから<(`^´)>

 

ふーん、そんなの知らなかったな。…クララ、そっちのチキンパイ取ってくれ。

 

はいどうぞ♪…あのねお兄ちゃん、実はわたしにもついに彼氏ができたの。


ごふっ…★

 

ペーターっていうの。えへへ~♡パパほどじゃないけど、力持ちで優しくって素敵なひとよ。

 

なんだそいつ…ペーターだって?ヤギの大将じゃないのか?ああ?むかっ

 

ヤギの大将って何…?(´゚д゚`)ペーターは大学生でブリティッシュ馬術のトレーナーでもあるの。

 

なんだお前、まだ馬に乗ってるのか?それに生徒に手を出すような奴なんて信用しちゃだめだ。

 

んもう…ヒデったらシスコンにも程があるわ(-"-)

 

そっか。だからお兄ちゃんには恋人ができないのね。モテるのに、可哀想…

 

誰が可哀想だって?…おれにだって恋人の一人や二人――――…

 

うそっ!?そんなの初耳!ねえねえ、それってやっぱり女優さんなの?

 

バーカ(-.-)そうとは限らないだろっ!

 

う~ん、そうよね。ママだって女優じゃないもの…

 

ねえパパ、ママとパパは学生時代に出会ったのよね。

 

ああそうだよ。

 

いつか聞かせてくれるって言ってたふたりの物語…そろそろ話してよ。

 

賛成!!

 

いいだろう…でも、長くなるぞ?

 

それなら大歓迎よ!

 

 

 

 

「…出会ったのは、年が明けたばかりの大西洋の上…霧の深い夜だった。

いきなり声を掛けてきたそばかすの女の子に、おれは一目で恋におちたんだ――――…」

 

 

 

 

 

 

テリィが静かに語る長い物語に、子供たちは夢中になって聞き入っている。

遠い記憶は今も鮮明に心の中にある。楽しかったことも、苦しかったことも…

堪えきれずに頬に零れた涙を、キャンディはそっと席を立って拭った。

 

テリィの話が終わると、子供たちは興奮気味に感想を口々にした。

 

「聞かせてくれてありがとうパパ。とっても感動しちゃった!」

「あ~ん、わたしもそんなドラマチックな恋がしてみたい♡」

「おれは父さんと母さんの元に生まれてきた事を、生涯の誇りにするよ」

「そうね。やっぱりわたしたちのパパは世界一素敵なパパよ!あ、勿論ママもね」

 

 

 

「おやすみなさい…パパ、ママ」

 

すっかり夜も更け、3人がそれぞれの部屋へと引き上げていく。

 

キャンディは熱い紅茶に少量のラム酒とシナモン、最後にバターを落とした2つのマグカップをトレーに乗せ、暖炉の前のテーブルに静かに置いた。

 

 

 

 

 

そしていつものようにソファで待つテリィの隣に座ると、そっと身体を預ける。

テリィの膝の上には指定席とばかりにユキが寝そべり、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。

ユキはあの時保護した捨て猫で、あれからずっとこの屋敷で暮らしている大切な家族だ。

(※ええ勿論ヤギではございませんのよ念のため…んメェェェ🐐)

 

「お疲れさま、テリィ」

「きみこそ疲れただろう?先に休んでもよかったのに」

「ううん、ちっとも!まだ眠くもないし、なんだか眠るのが勿体ないくらいよ」

「仕方がないな。じゃあ眠くなるまでこうしていよう(笑)」

テリィは手にしていたカップをテーブルに戻し、キャンディの肩を抱いて額に唇を落とした。

「ふふっ…それじゃあ益々眠れなくなっちゃうわ」

「今日…あいつらに昔話をしていて、改めて思ったことがあるんだ。キャンディ、おれは…」

不意に生真面目な口調になったテリィに、キャンディは顔を上げて次の言葉を待った。

「…次の公演を最後に、舞台を降りようと思う」

「…え?」

突然の引退宣言(?)に、キャンディは目を丸くする。

「前から考えていた事でもあるんだ。今後は、きみの事業にももっと協力できると思う」

「待ってテリィ―――」

「勿論、これからも別の形で演劇には関わっていくつもりでいる」

「別の形…?」

「例えば、これまでにも何度か経験させてもらった事もある脚本や演出、それが殊の外面白かったのも事実だ。それに、執筆作業なら家に居ながらでもできる。そうなればきみとの時間をより多く確保できることにもなるんだぜ?」

「そう言われると…」

「何より、これからの演劇界を担っていく若い役者たちに、より多くのチャンスを掴んでほしいと思っているんだ」

「あらテリィ、舞台は若い役者さんだけでは成り立たないわ。それぞれに相応の年齢と経験が必要な役だってあるはずよ」

「そりゃあもっともな意見だ(笑)だがその役割は、おれじゃなくてもいい」

「それもわかるけど。でもテリィ、それだけであなたが舞台を降りようと考えるなんて、わたしにはとても思えないの」

「ふっ…やっぱりきみには敵わないな(笑)」

「当たり前じゃない!どれだけわたしがあなたのこと見てきたと思ってるの?」

「聞いてくれ、キャンディ…。親バカなのかもしれないが、あいつはいい役者になる」

「ヒデのことね。それを言うなら、わたしだって同じように親バカだわ(笑)ヒデがどうしたの?」

「うん…その前に。おれがやろうと思っている劇作家に求められるのは、脚本の構成力だけじゃない。役者たちを演出する力、まとめ上げるカリスマ性やリーダーシップも必要だ。おれにその才能がどれほどあるのかなんて、今はまだわからない。だけど…」

テリィは一旦言葉を切り、少年のように煌めく瞳を向けた。

「いつか…いつかおれが書上げた本で、あいつが演じる…。それがおれの夢なんだと言ったら、きみは笑うかい?」

「……」

キャンディは瞳を揺らしながら、小刻みに首を横に振っている。

「いい年をした男が今更に夢を語るなんて、どうかして――――」

「笑うわけないじゃない!」

キャンディはテリィの首に飛びつき、何か言いかけたその唇に熱烈なキスをした。

「ん…どうした?」

「なんて素敵な夢なの!本当にあなたってひとは…わたし今、感動しているの」

「キャンディ…」

 

テリィの頬が俄かに緩み、そして逞しい腕がキャンディの身体を力強く包みこむ。

それに応えるようにキャンディも背中に手を回すと、力一杯抱きしめた。

 

に゛ゃあ~お…=👁"👁=

 

居心地の良い寝場所を奪われたユキの迷惑そうな鳴き声がする。

「あっ、ごめんねユキちゃん。パパのお膝、ちょっとだけ貸してね♡」

ユキは不満げにプスプスと鼻を鳴らすと、暖炉の前にあるムートンラグの上に移動して丸くなった。

 

 

 

 

「ねえテリィ、あなたの夢をもっと聞かせて?」

「そんなに幾つもないよ(笑)でもそうだな…一つ目の夢が叶ったら、次は自分の劇団を持つっていうのは?」

「いいわね!そうなればあなたももう一度舞台に立って…親子共演なんてどうかしら?」

「それってきみの願望じゃないのか?(笑)」

「そう!だっていつか2人の共演を観てみたいって、本当はずっとそう思っていたんだもの」

「よし、それならそいつも視野に入れた戯曲の一本くらいは考えてみるとするか」

「そうこなくっちゃ!」

「なんならきみも一緒にどうだい?」

「へ?…それってつまり―――」

「そうだなぁ…きみなら地でいけそうな『じゃじゃ馬ならし』!それを進化させて型破りな新喜劇に仕上げてみるとか…う~ん、とんでもなく創作意欲を掻き立てられるな(笑)」

「んもう!どうしてそこはしっとりとしたロマンス劇って言えないの?ヽ(`Д´)ノプンプン」

「しっとりと、ねえ…一応考えておくよ。ぷっ…くくく」

 

ふたりはひとしきり笑うと、互いに穏やかな笑みを含ませたまま俄かに口を閉ざした。

そして訪れた静寂の中で、薪が爆ぜるリズミカルな微音だけを聞いていた。

やがてゆっくりと伸ばされた長い指が、膝の上にあるキャンディの手をとらえた。

―――繊細なのに男性的で、そして大きくてあたたかい、テリィの手…

「わたしね、あなたの手が好き」

「うん?変わった趣味だな(笑)」

キャンディはその温もりを逃がさないようにしっかりと指を絡めると、

「この手に触れられるのが、好きなの…」

そう呟いてテリィの肩に頭を置いた。

 

そっと目を閉じると、

瞼のスクリーンにまだ想像でしかない幸せな未来のビジョンが映った…。

 

 

 

 

 

 

ああテリィ、夢があるってワクワクするわね。

 

そしてきみはいつも言ってた。夢は持ち続けていれば、いつか叶うんだと…

 

ええ…わたしはずっとそう信じてきたし、それは今も変わらないわ。

 

きみの夢はなんだい?もう全部叶った、っていうのは無しだぜ?

 

そうね。今言えることは…あなたの夢がわたしの夢でもあるのよ、テリィ。

だからこれからもひとつづつ叶えていきましょう、ふたりで…。

 

ああそうだな…これまでもそうしてきたように、これからもずっと…

 

キャンディ、きみと―――…

 テリィ、あなたと―――…

 

 

 

 

***おしまい***

 

 

 

 

 

たくさんの愛と熱い応援をありがとう📢気づき

惜しまれつつも一線を退く意思を固めた俳優テリュース・グレアムの集大成!

そんな彼の魅力をぎゅっと詰め込んだFC会報誌『TERRUCE MANIA』誰か作って!

そのラスト表紙を華やかに飾るのは、大輪の赤い薔薇赤薔薇

・・にしてはちょい地味でしたかしらあせる

 

 

 

 

 

そして時すでに2月・・・

 

すっかりの出遅れの節分ハピバとなってしまいましたけれど汗

とにかくめでたいっスターってことで(;^ω^)

そしてはいはいはい・・もうここにきての敢えてお知らせする事でもないのですが。

こちらのシリーズはこれにて終了とさせていただきます。

(ムリクリねじ伏せた感爆盛りで乙・・)

まあそですね。

皆さんに飽きられる前にとっとと終わらせてしまおう・・

ってなあざとさも無かったわけではございませんが。

今後もネタに詰まりましたら、番外編だよパンぱかぱーん°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

なんつって言いながら、しれっとやっちゃうかもです(おいおい)

だからほら・・今はあーだこーだ言っててもね、

妄想とか文脈なんてその時々の気分とテンソンで180度変わっちゃったりもするのよ真顔

それも踏まえての。この度の不完全な変調には如何ばかりの消化不良感に見舞われたにもかかわらず、

最後までお読みくださりありがとでした┏〇

それにしても・・・

サブキャラたちの超適当なネーミング(その実態は某昭和名作アニメ丸パクリ疑惑)・・これでいいのか笑い泣き

こんなことなら初めからもっと真面目に…ブツブツブツブツ…

ん!そもそもキャンディだって昭和の名作ってのは変わりはないので。だから何?(爆)

 

それでは長きにわたりましてご愛顧を賜りました謎の生誕祭パラレル、

めでたく終演で~すヽ(^o^)丿