【ワシントン時事】米軍は16日、黒海上空でロシア軍機と衝突し、墜落した米軍の無人機が撮影した動画を機密解除し公開した。「衝突していない」とのロシア側の主張を否定する狙いがある。公開されたのは43秒間の動画。米軍機の後方からロシアの戦闘機が燃料を放出しながら接近する様子が収められている。
次の接近の際に映像伝送が一時中断し、その後に無人機のプロペラが損傷しているのが見える。米軍によると、衝突は現地時間14日朝(日本時間同日午後)に黒海上空の国際空域で発生。衝突の前には、ロシアのスホイ27戦闘機2機が無人機に燃料を投棄したり、前方を遮ったりするなどの危険な妨害行為をしたという。これに対し、ロシア国防省は声明で「ロシアの戦闘機は衝突していない」とし、主張が食い違っていた。15日には米ロの国防相が電話会談したが、無人機墜落を巡っては非難の応酬で終わった。
Official footage released by the U.S. Air Force of the collision between a Russian Su-27 and US MQ-9 over the Black Sea. pic.twitter.com/kZaYUyXzVm
— OSINTtechnical (@Osinttechnical) March 16, 2023
約40年前にオホーツク海で起きた大韓航空機撃墜事件でもソ連は当初、知らないと嘘を吐いていました。しかし、自衛隊が無線傍受したソ連側の音声記録を国連に提出しソ連の嘘がバレました。今回も同じです。ウクライナに侵攻するロシア軍にとって黒海で偵察活動する米軍無人機は目の上のたん瘤であり目障りな存在です。