「沱江」級コルベットにそっくりな台湾新型巡視船 | 黒潮会・海鷲便(うみわしだより)

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台湾の海上保安当局が対艦ミサイルの搭載も可能な巡視船を新たに配備しました。海上の不法活動の取り締まりに加え、中国軍に対抗する能力の強化をはかる狙いがあります。新たに配備された巡視船は、排水量760トン、全長65.4メートルの双胴船で、最高時速80キロ以上の高速で航行できます。 高圧放水銃のほか、自動で目標を追尾できる20ミリ機関砲や、夜間や悪天候でも目標を捉えられる多連装ロケットを備えています。さらに、台湾が自主開発した対艦ミサイル16発を搭載するためのスペースが確保されていて、必要が生じた場合には海軍の指揮下に入って戦闘に参加するということです。

 

 11日、南部の高雄で開かれた式典で蔡英文総統は「必要な時にはただちに重要な戦力に転換できる。海上警備の法執行力を強化するとともに、防衛力のさらなる強化にもなる」と述べました。台湾周辺の海域では中国船が海砂を不法に採取するなどの事件がたびたび起きていて、新しい巡視船はふだんはこうした事件の取り締まりや海難事故の救助などに当たりますが、蔡総統の発言は、軍事活動を活発化させている中国軍に対抗する能力の強化につなげる意図も示しています。台湾でこうした巡視船が配備されるのは初めてで、2027年までに同じ型のものをあわせて12隻に増やす予定です。(NHK)

 

 

この程、配備された台湾新型巡視船「安平」は双胴船(カタマラン船型)で大幅にステルス設計を取り入れた先進的なデザインです。ところで「安平」は2015/3に竣工した台湾国産の海軍コルベット「沱江(だこう)」にそっくりです。「沱江」は試作艦的な要素が強く本艦の運用実績を踏まえて量産型の建造が開始されており2025年までには3隻、その後も8隻建造される予定です。

 

「安平」もその外観や要目などから「沱江」の準同型と言えるような巡視船のようです。有事の際は対艦ミサイル16発を搭載するようですがこれも「沱江」の要目と一致します。台湾は海軍や海巡署の近代化を進めており「沱江」量産型や「安平」もその一環です。

 

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