この記事は大晦日23時台公開として設定してあります。
棋力がとても低い私が考えていることを勝手に主張するだけのこのような blog をお読みくださり、ありがとうございます。
とある小学生大会の運営に関する一連の Tweets の件、発生確率を下げるにはどうしたらいいかを述べたかったのですが、年末は感染症にかかってしまい、時間の余裕がありませんでした。
年明け以降、余裕ができたら書こうと思います。
皆様、よいお年を。
この記事は大晦日23時台公開として設定してあります。
棋力がとても低い私が考えていることを勝手に主張するだけのこのような blog をお読みくださり、ありがとうございます。
とある小学生大会の運営に関する一連の Tweets の件、発生確率を下げるにはどうしたらいいかを述べたかったのですが、年末は感染症にかかってしまい、時間の余裕がありませんでした。
年明け以降、余裕ができたら書こうと思います。
皆様、よいお年を。
すみません、今回は将棋と全く関係ない話です。
認知症関係の web site を見ていて、こんな page をみつけました。以下、引用です。
今年最後に欲しいもの。
あなたにはありますか?
たったひとつ、私にはある。
私は仕事もしていないし、
介護されるばかりの身だけれど、
花束がほしい。
特別なことをするわけでもなく、
朝起きて、寝て、また起きて。
誰にもほめられることはない毎日だけれど、
ここまで生きてきた自分への、
花束がほしい。
個別の事情を知らずに勝手に書きますが、この方の近くに住んでいる人ならこの方へ花束を贈ることは割と簡単じゃないかと思うのです。
本格的な花束は値が張るので小さい花束にするとして、週末に勤務の帰路で買ってきて翌日の日中に渡すだけ。恐らくほぼ一日中自宅にいるでしょうから、timing を調整する心配もないでしょう。
僅かな手間と出費で誰かが幸せになれるなら、それは割と積極的に実践してみてもよい気がします。
…まあ、普段交流がない男性がいきなり自宅にやってきたら怪しい、ってのはありますけどね。
私にとっての将棋も、最初はこんなに深入りするつもりはありませんでした。息子が小学校団体戦に出場するための仲間を増やすことが最初の目的で、いつの間にか支部に入って役員になって、例会や大会を運営するようになりました。
将棋の普及って、ちょっとの労力でできることがいくつかある、と感じています。
最近は例会・大会の運営効率化の話ばかり書いていますが、全国健康福祉祭 (ねんりんピック) のことを考えると「高齢者には高齢者向けの楽しめる催事がある方がいいんだろうなあ」とも思います。
直近だとねんりんピックはばたけ鳥取2024が実施されたらしいです。開催要綱 (p.96) にはこのように書いてあります。
この数値を見る限り、私の県では実施が難しそうです。
ただ、(将棋以外も含めて) 県大会からの延べ参加者は54万人もいるようで、それだけの人に夢を与えたのなら、そこそこ成果が大きいような気がします。
鳥取県の情報によると、今年度のねんりんピック予算は18億円程度。参加者1人あたりで考えると3400円程度。この予算、大会運営者にもちゃんと報酬として相応の額が支払われているなら、アリかな、と思います。
まあ、自治体が主導するからこそできることですね。
この話題、以前もちょっとだけ書いたことがあるかも知れませんが、今回やっと正式な名称を見つけたので改めて取り上げます。
「The orange juice test」(オレンジジュース・テスト) と呼ばれるものがあります。多分これが原文で、整理して日本語で説明した文章もあります。
簡単に説明すると、
という状況で、安請負するか、断るか、追加費用を提示するか、という話です。
原文の趣旨は、安請負するヤツはダメ、断るヤツもダメ、追加費用を提示するヤツだけが合格、ということなのですが、そういう人物判断は脇に置いておいて、追加費用の額だけ考えようと思います。
午前7時開始であり、2時間以内なら「搾りたて」と認めてもらえるので、作業人数を確保するのが容易でない限り、午前5時に作業開始となります。
原文にはこんな記述があります。
No doubt I could get workers to squeeze oranges at 5 a.m. if I paid them a thousand dollars apiece.
雑に訳すと「1人あたり $1000 払うよ、と言えば確実に人手は集まる」という感じでしょうか。今の相場だと16万円近くです。
まあ、この金額は極端だとしても、仮に1人2万円で考えてみることにしましょう。
大きな glass は、例えばこれなら 325ml の容量です。満杯まで注ぐ必要はないので、1杯 250ml 程度とします。ここの情報によると orange 1個あたり 60~70ml だそうですから、1杯につき4個必要になります。参加者700人ですので、全部で2800個を絞る必要があります。
搾るための所要時間は分かりませんが、仮に1個1分だとすると120分間で1人120個搾ることができます。実際には配膳などの時間も必要なので1人100個とします。
そうすると28人の人手が必要です。(もともとの厨房担当者は本来の朝食を作るために手いっぱいでしょうから、この28人は追加で用意する必要があります。)
あなたは、欠勤せず確実に午前5時に hotel に集合してくれる人 (報酬は2万円) を28人集めることができますか? 私はたった2万円でそんな仕事はやりたくないです (また、午前5時集合はとてもきつく、欠勤してしまう可能性が高いです)。
仮に2万円で28人集まるとしても、報酬だけで56万円、労災関係で人件費上乗せ、給与振込先の収集や「マイナンバー」事務、支払調書、機材の新規購入と保管場所の確保、当日の作業者に対する事前の説明会の開催、前泊が必要な作業者 (ほぼ全員) に対する宿の手配 (hotel 業なので客室販売機会の損失)、なんてことを考えたら顧客に対して追加料金をいくら請求しますか? hotel として儲ける必要もあるので、200万円とかじゃ割に合わないと思います。
皆さんが高級な hotel で搾りたての orange juice を1杯注文しても、そんなに高くないと思います。hotel 側も1杯だけなら厨房担当者が既存の機材で対応できるでしょう。
でもそれが、午前7時に700人となると急激に大変になるのです。上記の価格を単に700倍すればよいというものではありません。
より一般化して述べると、短時間に大量の人的資源を投入することになったらその費用は莫大になる、ということです。
先日紹介した某県の大会の問題も、根は同じだと考えています。複雑なこと (大会直前の人数増加) が発生すると、それを確実に (失敗なく) 処理するためには多くの計算資源 (*1) が必要となります。The orange juice test では1人で700杯を用意しようとすると「用意できませんでした」という結果となり、将棋大会の場合はそれを1人で担当すると手合いの不公平が発生しやすくなるということです。
将棋大会の公平性、追及する人はかなり追求します。対局の組み方に不公平があれば強く糾弾されます。
そのような危険性を背負ってまで将棋大会を運営しようという気になりますか? もしあなたが「それでも将棋大会の運営に携わります」というのであっても、運営には人数をそろえないといけません。そのような大きな危険を背負ってまで将棋大会を運営してくれる人を充分に見つけることができますか?
ですが、幸いなことに将棋大会はそのような負担をほぼ排除できる選択肢があります。完全事前申し込み方式にしてしまうことです。事前に人数が完全に確定してしまえば対局組み合わせが不公平かどうかを判断する時間も充分に取れます。(いうまでもありませんが、事前に申し込んでおきながら当日欠席する方がいても不戦敗にすればよいだけです。)
そして、事前申込なしで当日参加しようとやってくる人が1人でも存在すると、これらの前提が崩れてしまいます。事前準備が無駄になってしまうのです。
詳細は書きませんが、本当は事前申込式の将棋大会だったのにたった1人の当日申込者を受け入れてしまったせいで裏方がとても大変なことになってしまった将棋大会を経験したことがあります。正直にいいますと、仮に「〇万円の謝金を出すから将棋大会の運営を手伝ってほしい」と言われてももうやりたくないです (実際の将棋大会ではそういう謝金は出ていません)。
まあ、当日申込を認める将棋大会の運営は手伝いたくない、ってのは私の感覚なので、地域によってはそういうことが平気な運営員が大量に存在するかも知れません。そういう地域でしたら、当日申込方式の将棋大会を続けていても大丈夫なのだろうと思います。
あとは世代の問題ですね。
皆さんの地域の将棋大会の運営員は、定年退職世代と勤労世代以下との比率がどれくらいですか? 3:7 くらい、または勤労世代以下の比率がもっと高いならその将棋大会は当面安泰だと思います (ちなみに私の支部が主管する将棋大会の運営員は 100% 勤労世代です)。比率が 5:5 くらいでしたら、勤労世代以下から後継者を探さないといけません。その際、勤労世代以下でも運営が担えるように運営負担を減らす必要があります。
定年退職世代の方が多いのであれば、将来が心配です。
最初に書いておきますが、私は「事前申込をしたまま cancel し忘れて当日無断欠席になっても基本的に構わないから事前申込をしてほしい」という立場です。無断欠席されても不戦敗として扱うだけであるためです。また、私が接してきた範囲では将棋界の方は割と真面目な方が多く、無断欠席率もあまり高くないと推測しています。
以下の図は、「情報通信機器の利活用に関する世論調査」の年齢別結果です。
事前申し込みを好まない方々は、情報機器を「ほとんど利用していない」「利用していない」方々とかなり重なるのではないかと考えています。
上の図のうち情報機器を「ほとんど利用していない」「利用していない」方々を強調したものが下の図です。
この赤い部分の方々のために運営側がどれだけ労力を注ぎ込むか、という点が本質かと考えています。
参加者の範囲をどのように設定するかは主催者の専権事項であり、「IT 機器を操作できない人は対象外です」という将棋大会があってもいいのですが、県代表を決める大会 (全国大会に繋がる大会) の場合は「IT 機器を操作できない人」もなるべく排除したくない、という思いが私にはあります。
一方で、そのような人の利便性のために当日申込方式を採用すると、運営側の負担がものすごく大きくなります。それでも運営できる (当日申込方式でも運営後継者が見つかる)、という地域もあるでしょうが、立ち行かなくなる地域も少なくないと考えています。
これは、図の赤い部分の方々のための負担を運営側と参加側でどのように分担するか、という問題でもあります。
主観ですが、以下の設定がちょうどよい落としどころだと感じています。
大切なことは、運営員の空き時間 (隙間時間) に参加者の処理ができる点です。
往復葉書は便利なもので、郵送費は全て参加者負担 (運営側は負担しない)、往復葉書の調達 (郵便局などへ買いに行くこと) も参加者側、運営員は往復葉書を受け取ってから空き時間 (隙間時間) に処理をして最後に投函するだけです。
運営側が投入できる労力は有限です。無理やり多くの労力を投入するようにすると、運営員は精神的に疲弊してしまいます。
事前申込方式と当日申込方式とでは、私にとって数倍の負担感の違いがあります。そしてその違いは、主に図の赤い部分の方々が楽できるかどうかに反映されます。
仮に、事前申込方式の負担が 100、当日申込方式の負担が 500 だとすると、主に図の赤い部分の方々のためだけに 400 の労力を投入していることになります。それが大会運営側にとって適切なのか、考察してみるのがよいと思います。余力がある地域であれば投入しても平気でしょうし、余力がない地域・後継者が見つからない地域は申込方式の再検討が必要になるかも知れません。
私がいつも読ませていただいている sapporoshogijoho さんの blog 記事より。
さて、事前申し込みの有無について。である。「来るんだか来ないんだかわからないのはスタッフ的には大変。来ないなら来ないで良いからはっきりしてほしい」という話をもう一人のスタッフに言ったら「申込なしで参加する方が申込して来ないよりはマシじゃない?」と言っていた。
これは人によって評価が変わるのでしょうかね。
事前申し込みしていて当日来ない人は不戦敗にするだけなので、運営としてはものすごく楽です。
そして、もし県内の将棋界が「不戦勝者は極力減らせ、その場で手合いを組み直せ」という雰囲気だったら、私は運営に携わらないと思います。手合いを組み直すと、先日紹介した Tweets のような事態が発生する可能性が格段に跳ね上がります。
一応、補足しておきます。
他の支部が当日申込方式で大会を運営する分には口出ししませんが、私の支部が当日申込方式で大会を運営することになったら、私は運営そのものを手伝いませんし、恐らくは支部役員もやめると思います。
当日申込方式は、それだけ運営に負担がかかる方式です。
事前申込方式で申し込んでおきながら当日来ない人の比率は、今までの経験だと 5% 以下です。「当日参加できなくなる可能性もあるけど一応申し込んでおこう」という程度で申し込んでもらい、連絡の余裕なく当日参加できなくなった、という人が増えてもせいぜい 10%~15% くらいかなと考えています。私の支部が主管する大会は online で参加取り消しもできますし、かなり気軽に申し込んでもらってもいい (余裕がなければ当日無断欠席してもらってもいい) です。事前申込なしで当日やってくる人の方がものすごく迷惑です。
仮の話ですが、頭の中で考えてみて下さい。
第82期順位戦のC級2組、6月15日・22日の回は谷合廣紀四段が抜け番でした。
6月22日、仮に谷合廣紀四段がたまたま将棋会館にいて、その将棋会館で対局予定の A 棋士と B 棋士のうち A 棋士が間違って関西将棋会館に行ってしまったことが分かった場合 (対局開始時刻直前に判明し、新幹線を使って東京に戻ろうとしても間に合わないことが確実な場合)、あなたの考えはどちらに近いですか?
仮の話、その2です。
ある県大会で、事前申し込みをしていた人が無断欠席しました。あなたの考えはどちらに近いですか?
私の考えは [B] です。
[A] が間違いというわけではありません。ただ、給料が支払われている連盟職員とは異なり、殆ど手弁当のアマチュア大会運営員のなりてはどんどん減るでしょう。(短期的には「運営員がかわいそう」という感想から増える可能性もありますが、長期的には減少要因になると思います。私だって、[B] の大会なら手伝おうという気になりますが、[A] なら手伝いません。)
これは運営側の視点ですが、大会参加者 (とその保護者) はものすごく大雑把に以下の3つに分類できるかと考えています。
毎回固定というわけではないのですが、まあ大会ごとに上記3種類に分類できるとして、運営員としてはどれくらいの比率まで「批判する人」の存在に耐えらえるものでしょうか。
「物言わぬ人」が30人、「批判する人」が1人、という比率であっても「もう運営したくない」という気分になりがちかと思います。「手伝ってくれる人」が5人、「批判する人」が1人、くらいなら耐えられますかね。
まあ、理不尽な批判だったら無視すればいいのですが、一応一理ある批判だったりすると運営側はやる気がなくなりがちです。
そうすると、運営に対して一番厳しい目を持つ参加者の評価にかなり合わせた運営になります。
運営に対して県内で最も厳しい目を持つ方は想定できますか? その方は普段どのような意見を述べていますか?
大会運営はそのことをかなり念頭に置く必要があると考えています。