本日、提携医療機関の看護師の方より、ご連絡をいただきました。
関節温存手術の術後のリハビリにジグリングを医師から推奨された患者さんが
自動ジグリング器をご利用されたいとのことで、
お申し込みをいただきました。
ありがとうございました。
ジグリングの始まりは、
このブログでも何度か書かせていただきましたが、
関節温存術後の経過不良の患者さんに勧められたびんぼうゆすり運動となります。
手術で、患部の状態を整えたにもかかわらず、
肝心の関節裂隙が開かず、
リハビリにびんぼうゆすりを処方したところ裂隙も開き
関節を整えることができたことから
びんぼうゆすりを
ジグリングとして変形性股関節症の保存療法として取り入れることとなりました
それから、ジグリングでの症例を重ねてエビデンスを蓄積し、
術後の不良例を保存療法で関節の状態を整えることができるのであればということで
糖尿病で手術不可の患者さんに手術回避の目的でジグリングを勧めたところ
その患者さんも股関節の状態が良くなり、
手術回避ができる患者さんが増えてきたことによりジグリングが
変形性股関節症の保存療法として認識されることとなりました。
ジグリングが、変形性股関節症のすべての患者さんに対して効果があるということでないことも
わかってくるようになり、
およそ40%くらいの患者さんに改善の効果があるのではないかと学会では報告されています。
一度、人工関節に置換した関節は、生体関節に戻すことはできません。
であれば、まずは、ジグリングで保存療法を試みて、
痛みなどの症状の改善がみられない患者さんに手術を検討するという流れが作られました。
本日、ご連絡いただいた患者さんは、
病院から看護師さんを通じてのことでしたが、
良い医師、医療スタッフ、病院に出会われたと思います。
ジグリングによる、リハビリで一日も早いご回復をご祈念申し上げ致します。
