ジグリング(びんぼうゆすり)の話

ジグリング(びんぼうゆすり)の話

びんぼうゆすりは、医学用語でジグリングと言われています。近年、ジグリングの効用が注目されていますが、このブログではジグリングの効用について様々な観点からご紹介をしてゆきます。

本日、自動ジグリング器のユーザーさんより嬉しいお便りをいただきました。

 

3年前からのご高齢の女性ユーザーの方で、

ジグリングを毎日行っていて、最近病院で股関節が開いてきており軟骨が再生しているようだと

診断をうけられたというお電話でした。

 

ジグリングを始められた時は、痛みもひどく歩くことも

大変だったそうです。

今では、痛みもなく快適に生活されておられるとのことで、

とても喜んでおられました。

 

膝に痛みがあるようで、

膝にも使えるか知りたいとのことで、

自動ジグリング器を使った膝ケアの仕方をお伝えさせていただきました。

動画でみていただいた方がわかりやすいので、

ホームページの動画サイトもご紹介

ご自身ではみることができないようで、

ご家族にみてもらうとおっしゃっておられました。

 

ジグリング器を活用して、

こうして改善されたというお便りは、

わたしたちにとっても大変うれしく、ありがたく感じます。

ご連絡をいただきありがとうございました。

 

本日、自動ジグリング器のご購入者様より、

ジグリングについてのご質問のお電話をいただきました。

 

基本的には、股関節の保存療法でのご使用とのことでしたが、

膝関節症との診断も受けており、膝での使用の仕方についてご説明させていただきました。

 

自動ジグリング器を使用しての膝ケアの場合、

足を伸ばして、膝の裏側にフットペダルがあたるようにして行います。

その際、フットペダルにタオルを丸めたり、厚めにしいて、

少し、膝が曲がる状態で、器械を動作させます。

(動画でもご紹介しておりますので、ご興味のある方は上記、膝での使用の仕方をクリックしてください)

 

色々とお話させていただいている中で、

シセイメディカルのホームページにあるハンドジグリングについてのお話になりました。

 

ハンドジグリング器は、どういった使用をするのかというご質問でした。

 

ハンドジグリング器は、関節症の保存療法ではなく、

脳卒中後遺症で痙縮と呼ばれるマヒやこわばりを改善するための訓練装置として、

東京慈恵会医科大学附属病院のリハビリテーション科のご指導を受け製造した訓練装置となります。

 

脳卒中を発症された患者さんは、

体の片側にマヒ、こわばりがのこる場合が多く、その改善のために

療法士の手技により、手や足をゆするリハビリを行います。

その動きを、器械でできないかということで、特定臨床研究をへて開発されたのが、

ハンドジグリングになります。

訓練は、施設での訓練だけでなく、

自主訓練を行わなければなりませんが、マヒのある状態では

なかなか、自主訓練をすることが難しく、

訓練量を増やすことも困難な状況なため、

療法士の介助で受ける訓練を患者さんが自主的に行うためにハンドジグリング器が使われています。

 

医療的には、

下肢のゆすり運動は、そのままジグリング、

上肢のゆすり運動訓練は、シェイク運動、シェイキング運動と呼ばれ区別されています。

 

自動ジグリング器もハンドジグリングも、

実際にご利用いただいている医療施設、患者さんの回復、改善して「よかった!」の声を支えに

お届けさせていただいております。

 

初期の変形性股関節症と診断されて、

医師からびんぼうゆすりを保存療法として行ってみてくださいと

指示された患者さんからお電話をいただきました。

 

医師の指示通り、自力でされておられたようで、

びんぼうゆすりをすると

罹患側の右股関節の違和感が楽になったそうです。

 

ただ、自力でびんぼうゆすりを行うことに慣れていないため、

他の患者さんはどうしているのか気になり

ネットで色々調べている時に、

シセイメディカルのHPにたどり着きご連絡をされたとのことでした。

 

自力でのびんぼうゆすりでは、

スムーズな動きができないため、

自動ジグリング器のことを知り、色々とご質問をいただきました

 

お手元に

診断を受けた際の、医師の所見をお持ちでしたので、

それを伺いながら、ご質問に答えさせていただきました。

 

気になったのは、

初期の診断とはいえ、

反対側の左にも違和感を覚えはじめておられることでした。

罹患側をかばうため、負荷がかかっているのだろうと自覚されておられました。

 

この場合、左もジグリングを行った方がよいと考えられるため、

時間は短くともよいので、両側びんぼうゆすりをされてはどうかとお勧めさせていただきました。

 

自力での、

びんぼうゆすりに継続できるかどうかの不安を感じられておられたようですので、

自動ジグリング器の

お試しレンタル(無料)と

医師の推奨もあることから、多少安価にご購入いただける医療連携プログラムのご案内をさせていただきました。

 

変形性股関節症の進行を抑制するには、

早期の発見と、保存療法が手術を避ける近道となります。

 

この患者さんのように、

ご不安を感じられた際には、是非、ご相談いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

第52回日本股関節学会

山口県下関市で

今週、10月24,25日の日程で開催されます。

 

近年、股関節学会では、

保存療法についての報告が少なく、

人工関節に関する報告がトレンドとなっている印象がありますが、

今回の学会では、

健康科学大学健康科学部の源先生が

パイロットスタディーとして

健常者に対するジグリングの筋硬度に与える影響についての報告をされる予定となっております。

 

ジグリングのゆすり運動が、

様々な角度から研究され、変形性股関節症の患者さんの保存療法の一つの選択肢として、

これからも普及してゆくことを願っております。