ジグリングはこれまで、主に下肢、特に股関節の保存療法として取り入れられてきました。
近年では、ジグリングのゆすり効果により上肢への適用が始まってきています。
以前、少し触れたことがありますが、肩のこりや痛み(特に四十肩や五十肩に代表される)の緩解に
取り入れているクリニックもあります。
ジグリングを行うことで上がらなかった肩が短期間で上がるようになったり、
首を後ろに向けることがつらかった状態も解消される可能性が高いことがわかってきました。
四十肩や五十肩は通常は、2年ほどかかるとのことですが、
ジグリングを行うことで2~3ヵ月で肩がスムーズに動くようになるとのことです。
また、今年の春に開催された日本リハビリテーション学会では、
脳卒中の後遺症による上肢痙縮のある患者さんに対して、
ゆすり運動による訓練を行うことで筋肉の緊張がほぐされたり、
自力で上げることができなかった手を挙げることができるようになったりとの報告がなされました。
臨床研究も実施されておりますが、
詳細はこちらで書くことはできませんので、
ご興味のある方は、「臨床研究等提出・公開システム」を検索していただき、
検索ワード「ジグリング」をand検索していただくと閲覧することができます。
関節に負荷をかけない状態で、ゆすることにより下肢だけでなく上肢(上腕、肘、前腕、手)も
健康な状態に保つことができるジグリングが、多くの皆様のお役に立てることがわかってきました。
今回は、
自動ジグリング器を使った上肢のゆすり方を簡単にご紹介させていただきます。
まず、自動ジグリング器の上下するペダルの上にタオルを敷きクッション代わりに使います。
高さはタオルを重ねる当して調整してください。
次に手をのせるのですが、
今回は2通りご紹介させていただきます。
一つ目は腕を少し伸ばした状態で手をのせる方法です。
この載せ方で、腕全体を揺することができます。
次に、肩を下に下した状態で肘を上下ペダルの上にのせます。
この載せ方は、特に四十肩や五十肩の方におすすめです。
椅子の高さや機械を置く位置を調整して方が下がるようにしてください。
いずれの場合も腕や肩に力が入らないように脱力することが大切です。
速度は、一番遅い速度がおすすめです。
ゆっくりとリラックスして、ゆすり器のマッサージ効果を感じてみてください。
これまでのマッサージ器では、体験できなかった新しいマッサージ効果がきっと期待できます。
まだ自動ジグリング器をご使用になったことがない方には、
レンタルプラン(有料)もありますので、是非この機会にご利用ください。
今回は、簡単なご紹介ではありますが、
また、機会を見て、詳細なご紹介をさせていただければと思います。
(使い方動画も作成中です)