- やめて!/デイビッド・マクフェイル
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8月には、忘れてはならない記憶がある。愚かな戦争の記憶。「戦争を知らない子供たち」というフォークソングがあった。私たちの多くはその戦争の終わった後に生まれた。しかし、その記憶は、リレー競技のバトンのように、世代から世代に、戦争を体験しなかった次の世代に伝えなくてはならない。
人間の歴史をたどると、大昔から最大で「公認の」人殺しである戦争が、数え切れないほど繰り返されてきました。それを見て、争うことが、戦争をすることが、人間の本能だと主張する考え方も生まれました。
ヒトが平和に暮らすことが、人間の本来の気持ちであるといえる感情や理性の力を信じてみたい。
一人の少年が、大統領宛の手紙をポストに投函するまでの道のりでの風景が描かれていきます。戦争の匂いのする、破壊の風景が続きます。人の心の破壊も描かれています。言葉のない、息苦しい街の中を、思いつめた表情の少年が進みます。
ポストの前には不良少年が立って睨みをきかせています。少年は、ひるむことなく叫びます。「やめて!」
「やめて!」と。
後半の風景は、行きの時と比べてすっかり変わっています。その変化の様子を見ながら、少年の書いた手紙の内容を考えてみてください。
人間は、特に大人たちは、過ちを繰り返してきました。
少年の希望は、一人でも多くの同じ気持ちを共有するうヒトが増えれば、不可能と思われてきた事をひっくり返すことも出来るかもしれません。希望を消し去ることは誰にもできません。
人間という存在も、まんざら捨てたものではないと言われる日の到来を信じて。




