12/1 11/30分米国市況 | jun1susumuの投資復習ブログ

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【米国市況】S&P500種は月間で大幅高、国債急落-ドル148円台前半

Rita Nazareth

  • 10年債利回り急上昇、利下げ検討していないとのSF連銀総裁発言で

  • OPECプラス追加減産合意でも原油安、詳細に乏しいとの見方で

30日の米国株式市場では、S&P500種株価指数が引けにかけて持ち直した。米金融当局が利上げを終了し、来年から利下げに転じるとの観測から、11月としては過去最大級の急騰を演じた。

株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 4567.80 17.22 0.38%
ダウ工業株30種平均 35950.89 520.47 1.47%
ナスダック総合指数 14226.22 -32.27 -0.23%

  一方、ナスダック100指数はアンダーパフォーム。半面、ダウ工業株30種はセールスフォースやボーイングが上昇をけん引する格好で続伸した。

  この日発表された経済指標は、個人消費支出インフレ率労働市場いずれも冷え込みつつあることを示唆景気の緩やかな減速を改めて裏付けた。米金融当局が基調的なインフレを示す指標として重視するコア個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.5%上昇し、伸びは市場予想と一致した。

米個人消費支出、10月は伸び縮小-価格指数も鈍化で景気減速示唆 (2)

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  カーソン・グループのグローバルマクロストラテジスト、ソヌ・バーギーズ氏はPCEデータについて「金融政策の転換点が近づいており、米金融当局が来年前半に少なくとも1回の利下げを行うとの見方を固める公算が大きい」と指摘した。

  その上で「当局者はすでにインフレが鈍化しており、それは経済が好調で失業率が低い中でも起こり得ると認めており、実質的に利下げの下地を整えている」との見方を示した。

  基本的にはこうした見立てから、11月には複数の資産クラスが大きく値上がりしたが、株式投資家の間ではここ1週間、「買われ過ぎ」への懸念から様子見ムードが強まっていた。S&P500種は今月8%余り上昇して終了。ブルームバーグが集計したデータによると、これは1928年以降に実現した回数が10回に満たない快挙だ。

  イートロの米投資アナリスト、キャリー・コックス氏は、そうではないことが証明されるまで強気相場が当面続くとみている。

  「パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長ら当局者は、インフレの進展と利下げの見通しについて隠さず語っている。米金融当局の発信する内容が変わらない限り、金利動向に敏感なセクターを通じて利下げ期待は続く可能性がある」と同氏は指摘。「しかし、慎重に行動する必要がある。経済は減速しており、リセッション(景気後退)のリスクはまだ残っている」と述べた。

  市場は引き続き、米金融当局者の発言に注目している。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、政策金利はピーク水準にあるか、それに近いとの見解を改めて示し、金融政策は「非常に景気抑制的」だと述べた。サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は政策金利について、インフレをコントロールするのに「非常に良い位置」にあるとの見解を表明。利下げについては考えておらず、利上げが終了したかどうか言及するのは時期尚早だと指摘した。

NY連銀総裁、景気抑制的な金融政策「かなりの期間」続くと想定 (1)

SF連銀総裁、利下げは現時点で全く考えず-金利「非常に良い位置」

  UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのシニア米国担当エコノミスト、ブライアン・ローズ氏は「米金融当局のフォワードガイダンスから引き締めバイアスを排除することは依然として時期尚早だ」と指摘。「パウエル議長は12月1日に行う講演で、過度にハト派的な印象を与えないよう注意すると予想している」と述べた。

  インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トレス氏は、パウエル議長は利下げに踏み切る前に、インフレが長期的に鈍化しているとの証拠を確認したいとの考えをすでに強調しており、足元のインフレ進展はそれほど楽観の余地を与えないと指摘。「パウエル議長がタカ派的なスタンスを維持すれば、来年早期の利下げ観測に対する深い悲観論が浮上してボラティリティーが増大しかねない」と語った。

米国債

  米国債相場は急落。市場があまりに先走りして利下げを織り込んでいるとの見方が広がった。10年債利回りは一時10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇した。

国債 直近値 前営業日比(BP) 変化率
米30年債利回り 4.50% 6.2 1.39%
米10年債利回り 4.33% 7.5 1.76%
米2年債利回り 4.69% 4.9 1.06%
    米東部時間 16時47分

  インフレとの闘いで勝利宣言するのは時期尚早であり、米金融当局は利下げについて全く検討していないとしたサンフランシスコ連銀のデーリー総裁の発言を受けて債券売りが膨らんだ。

為替

  ニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇ただ、月間ではここ1年で最も大幅な下げとなる見通しだ。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。月間では下げ幅を約3%まで縮めた。

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1238.83 5.06 0.41%
ドル/円 ¥148.20 ¥0.96 0.65%
ユーロ/ドル $1.0889 -$0.0080 -0.73%
    米東部時間 16時48分

  円はドルに対して下落し、直近では148円台前半PCEデータの発表直前に147円24銭前後をつける場面もあったが、総じて円安・ドル高で推移した。月間では円は対ドルで約2.3%上昇した。

円は2024年のトップ推奨、他の主要通貨をアウトパフォームへ-ピクテ

  ユーロは対ドルで一時約0.8%下落。英ポンドに対しては9月以来、スイス・フランに対しては10月末以来の安値に沈んだ。フランス、およびユーロ圏全体のインフレ率が予想以上に鈍化したほか、仏経済は7-9月(第3四半期)に予想外に縮小した。

ユーロ圏インフレ率は2.4%、予想以上に鈍化-ECB目標達成が視野

  クレディ・アグリコルCIBのG10為替調査・戦略責任者、バレンティン・マリノフ氏は「金利市場はすでに2024年4月まで米利下げ予想を前倒ししており、来年は合計4回の利下げを見込んでいるようだ」と指摘。「そのため、ユーロ相場には一定のマイナス材料が織り込まれていることを示唆しており、目先のユーロの下値を支えるだろう」と述べた

  一方、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が減産拡大で合意したことで、主要10通貨の中では資源国通貨カナダ・ドルがアウトパフォームした。

原油

  ニューヨーク原油相場は大幅反落。OPECと非加盟産油国で構成される「OPECプラス」の会合が注目されていたが、予想ほど大幅な減産にならなかった上減産実行に関する情報があいまいだったことから、市場参加者の間で失望が広がった。

  ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物は、今週の上昇分をほぼ帳消しにする劇的な展開となった。OPECプラスは日量約90万バレルの新たな減産を1月に施行すると発表したが、大半は各国の自主的な実施に委ねられた。

  アンゴラは新たな生産枠をすでに拒否し、これまで通りの生産を続けると表明。他のメンバー国が合意を順守するかどうかは現時点で不明だ。

Oil Tumbles Following OPEC+ Meeting | Crude plummets with traders unconvinced members will abide by cuts

WTI先物

出所:NYMEX

  CFRAリサーチのアナリスト、スチュワート・グリックマン氏は「市場が期待していたのは減産合意に対する統一見解だった」と指摘。「しかし実際に出てきたのは、サウジの要望を一部取り入れただけの各国による自主減産だった」と話した。

  OPECプラス最大の産油国であるサウジアラビアは、日量100万バレルの自主減産を3月末まで継続すると明らかにした。ロシアは原油の輸出抑制を強化し、5-6月平均比で日量50万バレル削減すると発表。これを受けて原油相場は下げ幅を縮小した。

OPECプラスが追加減産で合意、声明に言及なく市場は懐疑的 (2)

  米国はこの日、9月の国内原油生産が過去最高の1320万バレルに達したと発表。OPEC減産の難しさを浮き彫りにした。

IEA、10~12月の石油市場は予想ほど逼迫せず-供給増加で

 

  今回のOPECプラス会合最大のニュースだったのは、来年のブラジル加盟だ。同国は来年日量380万バレルの生産を見込んでおり、減産合意には参加しない。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は前日比1.90ドル(2.4%)安い1バレル=75.96ドルで終了ロンドンICEの北海ブレント1月限は0.3%下げて82.83ドル。1月限はこの日が最終取引。実質中心限月となった2月限は、2.4%安の80.86ドル。

  金は小反落。前日までの5営業日続伸では、過去最高値に接近する場面もみられた。物価雇用に関する米データは引き続き、景気の温度が下がりつつあることを示している。この日の統計に対する金相場の反応は薄く、強いドルに圧迫された。

  金相場がここ数週間に大きく上げたのは、来年早期にも米金融政策が緩和に転じるとの見方で米国債利回りとドルが下げたためだった。金利スワップ市場は30日午前の時点で、3月利下げの確率を46%と織り込んだ。借り入れコストの低下は通常、利息を生まない金投資にプラスに作用する。

Gold Within Sight of Record | Bullion has been rallying on expectations Fed to pivot

金スポット価格

出所:ブルームバーグ

  ANZバンキング・グループの商品ストラテジスト、ソニ・クマリ氏は来年にかけて金の環境は良好のようだと述べ、米政策金利の軌道と地政学的および経済的リスクを指摘した。「何よりも、中銀による金購入は来年も持続しそうだ」とブルームバーグ・テレビジョンで発言。現物需要が軟化したとしても、これを相殺する可能性があると続けた。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後3時1分現在、前日比8.07ドル(0.4%)安い1オンス=2036.17ドル。月間では2.6%高。10月全体では7.3%上昇していた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は9.90ドル(0.5%)下げて2057.20ドル。

原題:S&P 500 Has One of Best November Gains in Century: Markets Wrap(抜粋)

原題:Treasuries Slide as 10-Year Yields Rise 10bp on Day on Fed Speak(抜粋)

原題:Dollar Gains Trimming Monthly Losses as Euro Drops: Inside G-10(抜粋)

原題:Oil Sinks With Traders Disappointed by OPEC+ Meeting Outcome(抜粋)

原題:Gold Steadies After US Data Points to Cooling Economy(抜粋)

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