日本株は小幅安、米景気懸念で車や銀行下落-半導体関連は見直し買い
日高正裕更新日時
東京株式相場は小幅に下落。雇用や製造業などの米経済指標が景気の悪化を示し、投資家の買い意欲が後退した。外国為替相場での円相場の強含みに加え、米電気自動車(EV)メーカーのテスラの株安を受けて自動車株が安い。銀行や保険、証券といった金融株も安い。
一方、半導体の受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が通期設備投資予想を据え置き、需要減速の懸念が出ていた半導体関連には見直し買いが入っている。
|

市場関係者の見方
三菱UFJ国際投信の石金淳チーフファンドマネジャー
- 米国の景気失速は日本株にとって一番良くない材料だ。最近の相場は金利が低下しても株は安く、景気悪化を懸念する方向で動いているように見える
- 日本株は上昇ペースが速くやや過熱感があったのでスピード調整せざるを得ないか
- 日経平均株価は2万9000円あたりが過去1年で高値の壁。市場の出来高がやや乏しい中で上抜けるには力不足だろう
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジスト
- TSMCが通期設備投資予想を据え置くと発表し、週前半に半導体需要減速を懸念した売りが出ていた東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体製造装置株に買い戻しが入っている
- 足元の半導体の需給は弱いが、TSMCの設備投資計画が変わらないのであれば製造装置メーカーには朗報になる
東証33業種
| 上昇率上位 | 機械、電気・ガス、金属製品、化学 |
| 下落率上位 | 銀行、鉱業、保険、精密機器 |
背景
- 米失業保険継続受給者、21年11月以来の多さ-労働市場の軟化示唆
- 米中古住宅販売、3月は予想以上の落ち込み-回復の足取り不安定
- 日本の半導体製造装置株買われる、台湾TSMCが設備投資目標を維持
- ドル・円相場は1ドル=133円台後半で推移、前日の日本株終値時点は134円70銭
- 20日のニューヨーク原油先物は1.87ドル安の1バレル=77.29ドル