【米国市況】ナスダック100、約1カ月ぶり大幅安-ドルは130円半ば
Isabelle Lee-
米国債は下落、あらゆる年限で利回り上昇-FOMCや雇用統計控え
-
ドル上昇、130円半ば-ユーロは下げに転じる
30日の米株式相場は反落。週内に米金融政策決定のほか、一連の大手ハイテク企業の決算発表などを控え、投資家は慎重姿勢に転じた。
| 株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| S&P500種株価指数 | 4017.77 | -52.79 | -1.3% |
| ダウ工業株30種平均 | 33717.09 | -260.99 | -0.8% |
| ナスダック総合指数 | 11393.81 | -227.90 | -2.0% |
大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は昨年12月22日以来の大幅安。S&P500種株価指数は今月18日以来の大きな下げとなった。アップルやマイクロソフトが下落し、両指数への重しとなった。今週はグーグル親会社のアルファベットやフェイスブック親会社のメタ・プラットフォームズなどが決算を発表する。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は2月1日に0.25ポイントの利上げを実施し、2会合連続で引き締めペースを減速させると広く予想されている。ただし、市場は当局者らが今後の会合に向けて示すトーンに注目している。
FRB、金融状況緩和に抵抗の構え-ウォール街の臆測との相違顕在化
マイケル・ウィルソン氏らモルガン・スタンレーのストラテジストは「投資家は『ドント・ファイト・ザ・FED(米金融当局と闘うな)』という鉄則を忘れてしまったようだが、恐らく今週、思い出させられることになるだろう」とリポートで指摘。株式相場上昇に群がる投資家は金融当局に真っ向から歯向かっているため、失望する結果になる公算が大きいとの見方を示した。
上値追うなとモルガンSウィルソン氏、JPモルガンも売り勧める
シティ・グローバル・ウェルスのクリステン・ビッタリー氏も同様の見方を示し、1月の上昇はテクニカルなものだとし、2022年の「出遅れ組と負け組」が主導していると説明した。
米国債
米国債は下落し、あらゆる年限で利回りが上昇。今週はFOMC決定に加え、雇用コスト指数や消費者信頼感、ADP民間雇用者数、供給管理協会(ISM)製造業景況指数、雇用統計などの経済指標も公表される。
| 国債 | 直近値 | 前営業日比(BP) | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 米30年債利回り | 3.65% | 2.97 | 0.8% |
| 米10年債利回り | 3.54% | 3.68 | 1.1% |
| 米2年債利回り | 4.24% | 3.71 | 0.9% |
| 米東部時間 | 16時45分 |
BMOキャピタル・マーケッツのベン・ジェフリー、イアン・リンジェン両氏は「この1週間はFOMCだけにとどまらない。2月3日の雇用統計では年明けの労働市場の強さがはっきりするだろう」とリポートに記した。
2日には欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中銀)がそれぞれ0.5ポイントの利上げを実施するとも予想されている。
外為
外国為替市場ではドルが上昇。FOMCやECBの会合を週内に控え、リスク回避モードになったことが背景。ユーロは下げに転じた。一時はスペインの1月の消費者物価指数(CPI)が市場予想に反して加速し、ECB利上げ観測が高まったことから、上昇していた。
スペインのインフレ、予想外に加速-市場はECB金利予測引き上げ
シルビア・アルダーニャ氏らバークレイズのアナリストは「ECBは今週、0.5ポイントの利上げを実施する見込みだ」とリポートで指摘。「今回の行動は市場にほぼ完全に織り込まれている」と続けた。ただ、「3月の0.5ポイント利上げは当社の見解では、規定路線ではない」と付け加えた。
円は対ドルで下落し、1ドル=130円半ば。東京時間に129円21銭を付けて以降は、米国債利回りの上昇なども背景に、ドル買い・円売りの動きとなった。
| 為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| ブルームバーグ・ドル指数 | 1225.14 | 2.95 | 0.2% |
| ドル/円 | ¥130.43 | ¥0.55 | 0.4% |
| ユーロ/ドル | $1.0852 | -$0.16 | -0.1% |
| 米東部時間 | 16時45分 |
原油
ニューヨーク原油先物相場は2営業日続落し、約3週間ぶりの安値となった。原油需要に不透明感がある中、テクニカル指標が相場の方向性を決める展開だった。
中国の経済活動再開がここ数週間、原油相場の上昇を促してきたが、価格が50日移動平均線、100日移動平均線を試す中で勢いは失速。複数のディーラーによれば、こうした状況を受けて商品投資顧問業者(CTA)が原油を売った。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が2月1日に発表する政策金利に関する決定、および米国の需要に影響し得る今後の引き締めサイクルに関する見解をトレーダーは待っている。
TDセキュリティーズのシニア商品ストラテジスト、ダニエル・ガリ氏は「今回の会合でサプライズがある可能性が高いとは思わないが、その先の会合に向けたトーンは極めて重要になるだろう」と述べた。
ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は、1.78ドル(2.2%)安の1バレル=77.90ドルで取引終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.76ドル(2%)安の84.90ドル。
金
ニューヨーク金相場は3営業日続落。FOMC会合を控える中でもみ合い、最終的には下げて終えた。
中国市場は春節(旧正月)の連休が明け、取引が再開された。投資家は、新型コロナウイルス感染拡大からの中国景気持ち直しの兆候を見極めることになる。
ヘレウス・プレシャス・メタルズのシニアトレーダー、タイ・ウォン氏は「中国の連休は明けたが、金に関しては動きが少なく静かにみえる」と指摘。「このままだと相場が先に1オンス=1900ドルを付けるのか1950ドルを付けるのか、判断し難いかもしれない。非常にイベントの多い週の静かなスタートだ」と述べた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、6.40ドル(0.3%)安の1オンス=1939.20ドルで終了した。