〈彼らは、
ユウさんを裏切ったんですね。〉
「あぁ。あっという間に
私から妻を引き離し
火炙りにしたよ。
いっそ、私も
飛び込めば良かったんだ。
あの火の中に。
一緒に燃えて
消えればよかったんだ。」
〈そのことで、
ユウさんはずっと
苦しんでいたんですね。
人間を恨む気持ちと、
自分も同じ
人間であることへの葛藤、
奥様の所へ
飛び込めなかった自分を
ずっと責めていらっしゃるんですね。〉
思ったことを思ったままに
ユウに伝えると、
ふっと鼻を鳴らした彼が
「私の気持ちを
代弁してくれてありがとう。」
と嫌味っぽく、笑った。
〈ユウさん、さっき
私が言った占い師さんの事、
覚えてますか?〉
「あぁ。
お前の記憶を呼び当てたという。」
〈そう。彼も実は
私たちと同じなんです。
あっ、
正確にいうと、
私と、ユウさんの奥さんと、
同じなんです。〉
「魔法使い。ということか?」
〈ええ。ゴウさんって言うの。
ゴウさん!!!〉
私は大きく息を吸い込んで、
天を仰いで彼の名を呼んだ。
いつでも呼んでくれていいと、
君に協力しようと言ったくれたから。
ユウには、奥さんがあの時
本当に望んでいたことは何か、
知る必要があるから。
このまま、ユウが
彼女の呪縛の中で
生きていく必要が、
私にはないと
きっぱり思ったから。