10m程度の近距離無線通信としてはBluetoothが知られているが、
通信速度が1~2MbpとADSLの上り回線程度なのが課題。
そこで距離はbluetooth程度だけれど、通信速度が数百倍となる
Ultra Wide Band ・UWBの標準化・実用化に期待が寄せられていた。
日本では、横浜国大の河野先生や独立行政法人NICTの開発が知られていた。
あまりに利用する帯域が広いので当初日本での認可は難しいとされていたが、
総務省もなかなか柔軟な頭をお持ちのようで、
今月末か来月初旬には解禁されるという。
12日、電波監理審議会がUWBを認めるよう答申したのを受け、
関係省令を改正し免許不要でUWBを利用できるようになるとのこと。
USB2.0なみの通信速度が可能なので、パソコン周りの無線化がいっそう進むことになる。
IEEE802.11a/b/gでは先行したアセロス社の独壇場となったが、
UWBではそうはさせじと、テキサス・インスツルメント社やインテル社が
MB(multiband)OFDM方式でアライアンスを組んでいる。
日本でも、NICTやNECエレクトロニクス等、すでにチップを開発しているところは多い。
出力が他の無線機器のノイズレベルというのがUWBのすごいところ。
来年は間違いなく近距離高速通信の世界が花開く。
ホームセキュリティもUWBが主流の時代がくる可能性が大きい。