中田がついに本人の公式ホームページで引退を発表した。
メッセージはかなりの長文でしかも読む人の心を打つ。
いくつかのインパクトのある言葉がちりばめられており、
これからのことは、プロサッカーという旅から卒業し
“新たな自分”探しの旅に出たい。としている。
中田の言葉に反発した若手選手も、
思わず言葉をなくすに違いないメッセージも多い。
その後の発表では、これから米ハーバード大に入学して
経営学修士(MBA)を取得する計画を持っているとのこと。
驚くと共に、ますますその生き様にあっぱれといいたくなる。
華やかなスポーツにどっぷりと身を置きながらも
自分というものをしっかりと持っていた。
当面の試合、目先の成績しか眼中にない選手の多い中で、
中田は、10年先、20年先のことまで見据えていた。
中田の美学からすれば難しいことかもしれないが、
ジダンのようにワールドカップ後の引退を明確にしていれば、
もっと若手の選手は中田についてきたかもしれない。
寄らば大樹の陰ではない中田の生き様、引き際が見事というしかない。
若さ、資産、名声、人脈、能力、
これだけのものをすでに持っている中田に、
サッカーから離れたとしても明るい未来が来ないはずはない。