こんちわ。
今日はチェーンオイルの話。
こんなものを買ってみました。

ダイソーの自転車売り場にあった「万能オイル」。
110mlで、もちろん税込105円(消費税上がるらしいですね…)。
この手のオイル、パッケージや容量は多少異なりますが、だいたいの100円ショップで売られているようです。キャンドゥやセリアでも見たことがあります。
この商品はパッケージによれば
「機械類の潤滑と防錆に最適」
だそうです。
機械にもいろいろあるぞ。なんと大味な。
そんなことより、パッケージの右上に入ってる画像が注油厳禁のカラサワ製ドラムブレーキに注油してるように見えて仕方がない。なんと大味な。

チェーンカバーがフルカバータイプのママチャリに、唯一の開口部から注油しようとしてるのは分かる。でも、そこからだとスポークが邪魔でうざくないか。
それならプラスドライバーでチェーンカバー後端のフタを外した方がよほど楽です。
さて、どーでもいい話はおいといて、試しに使ってみました。

実験台はこれ。
通学プジョー。
フロントシングル(10s用チェーンリング)に後7s。
貰ってきてからチェーン交換してないので、チェーン自体は何年モノ?っていう代物。
大学の最寄り駅に駐輪場を借りて置いており、なかなかちゃんとした整備ができません。
最後に使ったのはフィニッシュラインのウェットルブ。
音鳴りこそしませんが、最後の注油からだいぶ経っているので動きは重い。
結論から言うと、「予想以上に良かった」です。
ろくに洗浄もできませんから「そのまま」注しました。
一コマ1滴ずつ垂らし、適宜シフターをいじってスプロケットの全てにオイルが行き渡ったら、チェーン表面のオイルをティッシュで軽く拭く法。
注油直後は「まぁ、こんなもんか」って程度には滑らかに。
ただ、10分ほど乗った後で再度、同じ方法で注油しました。
洗浄ができないので、最初の注油は洗油的に使うイメージ。
検証してないのであくまでイメージ。
さっき注油したオイルは早速真っ黒。
それを一晩寝かして翌日乗ったら、これがまぁよく走る。
普通によく走る。
つーか、こんなにチェーンの動きのせいでロスがあったのか。
走りがかったるいのはぶっといタイヤのせいかと思っていたぞ。
タイヤのごろんごろん言う感じはそのままなんですが、だいぶ軽くなりました。
細かい隙間にもオイルが行き渡ったのかしら。
注油後一晩置いたチェーンは湿っているので、いわゆるウェットタイプ?
フィニッシュラインのドライルブがそのまま乾かない感じ。
粘度はドライルブとウェットルブの中間くらい。
ぜんぜんこれでいいじゃない。
おそらく添加剤だのの類は一切入ってないただの鉱物油ですが、街乗り自転車にはコレで十分だなと思いました。
すげー勢いで真っ黒になりましたが、ろくに洗浄もしてないチェーンなのでこんなもんです。
あとはどのくらい持つかですね。
雨に降られたら一瞬で飛んでしまうかな。
ただ、安いし、意外とボトルも使いやすいので、そしたらまた注油すればいい。
ママチャリ整備にお勧めです。
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ところで、チェーンオイルの世界はストイックに競技をやらない私にとって、大変深い闇の中にあります。
…これは定番で1000円だ、こっちは同じ量で500円だぞ、これは添加剤で、いやいやフッ素樹脂が、微粒チタンが、それは極圧剤が入ってるから、納豆のように糸を引くのがよくて、オートバイにも用いられる高性能品で、いやあれよりコレが高性能で、これはチェーンやスプロケットの寿命を伸ばし、偉い人おすすめの、そもそもオートバイとは環境が違うから自転車用が必要で、真っ黒になりにくくて、あれは泥まみれでも潤滑するぞ、さぁこちらの検証動画を御覧頂いて、金属表面に皮膜を作って、いやいやホームセンターの機械油で十分なんだ…自転車絡みの潤滑油、特にチェーンオイルの世界は大変幅広く、そして各々の主張に満ち溢れています。
私は簡単に手に入り、そこそこ安いので長らくフィニッシュラインを使っています。



特に不満は無いです。
・1ヶ月に一回くらい、チェーンの音鳴りがし始めたら
・パーツクリーナーで脱脂・洗浄し
・コマに一滴ずつ垂らしてチェーンを一周し、
・最後にサッと表面に浮いたルブを拭き取る
試しに上記3種類を使ってみましたが、
ウェットルブは粘度が高い分、長期間音鳴りしにくい。
だからメンテ頻度が下がるかな。
そんくらい。
どれも特に不満はないです。
長持ちするので最近はウェットルブがメインでした。
ちょっと違う世界に目を向けると、自動車やオートバイの業界では、
「普通の車ならエンジンオイルは安いのを頻繁に入れ替えた方が調子良い」そうです。
無論、高性能エンジンには相応の高性能オイルが必要です。
ただし、そういう高性能オイルを要求しない車向けにも、「めくるめく“高性能油脂類”の世界」が広がっています。
気軽に、かつ定期的に交換の必要があるものなら、ちょっとでも高性能(かつそこまで高額でない)製品を使ってみたくなるのは人情というもの。
ただ、ちゃんとしたメーカーの、規格にあった一番安い定番品を、頻繁に交換するのが一番良いのかなーって、最近は思っています。
果たして自転車の潤滑系にも当てはまるのか。
理系風文系頭で考えるに、潤滑油に求められるのは、
「接触するAとBの間に入り込み、その接触を和らげること」
です。
隙間に入り込んだ油を油膜とか呼ぶみたい。
AとBがその油膜を隔てて直接接触しなければ、摩擦は減ります。
摩擦が減れば摩耗も起こりません。
摩耗しなければ機械的精度も保たれますから、部品の機能の寿命が伸びます。
この油膜が何らかの原因で失われると、潤滑性能が低下する。
それが油自体の性能劣化であったり、油膜への不純物の混入であったりするんだろうなと。
車用の油脂類が自転車のそれと違うのは、熱に晒される事と、段違いに潤滑するAとBの動きが速くて激しいことでしょうか。特に熱は油や添加物を、多かれ少なかれ変化させます。粘度は変化するし、酸化を始め化学的な不可逆変化も加速させる。
自転車チェーンの走行中の温度は知りませんが、常に走行風に晒されるし、たいした速度で回転していもいないから、きっと殆ど常温でしょう。
要するに適度に油膜が保たれて、不純物が少なければそこそこの潤滑が得られそう。
そういう意味でダイソーオイル、ありなんじゃねーかな―と。
私が自転車に乗り始めた2006年頃と比べるとクロスバイクを始め、スポーツバイクがだいぶ市民権を得た気がします。もちろん、ママチャリの類も相変わらず街にあふれてきています。単純にスポーツバイクブームに乗っかって、いわゆるスポーツバイク店でなくともスポーツっぽい自転車を取り扱い始めたのかもしれませんね。10年くらい前はそういう安いスポーツっぽい自転車といえばMTBもどきが一般的だったように思います。
10年くらい前に遡ると私は小学生になってしまうのですが。
あはは。そらMTBもどきばっかり目に入るわな。
それは置いておいて。
値段の高低に関係なく、自転車は機械です。
性能の維持にはちょっとした手間が欠かせません。
ところが、それが為されていない自転車の、なんとまぁ多いこと。
タイヤは空気圧が少なくてぺちゃんこ、チェーンはパサパサ、ひどければ赤錆。
そんな自転車は巷にあふれています。
タイヤに空気は入ってるけど、チェーンは真っ赤なんてのもよくある話です。
チェーン注油はちょっと敷居高いのか。
ヘタすると手が汚れるしな。
チェーンの錆びた自転車に無理やり乗って、変速が調子悪いとか、坂道が辛いとか。
よくある話です。チェーンやスプロケのあたりから、錆の擦れる特徴的な音がするので「小鳥飼ってる自転車」と呼んでいます。ピヨピヨ。
そういう自転車に乗る人は、自転車が整備を要する機械だと思ってないみたい。
最近、私達の身の回りにあふれる家電や自動車、電子機器といった「機械」の多くは、一般消費者が整備や修理することを想定していないですから、そのなかに生活する我々の機械への意識が希薄になるのは当然とも言えましょうか。
だから、そういう自転車に乗る人に「オイルさせば治るよそれ」と言っても、分かんない人多いですね。自転車屋も日常整備を教えないところも多く、それはそれで問題でしょう。
頻繁に壊れて持ってきて貰わないと潰れちゃうのかもしれませんが。
そもそも、機械油なんか家にないし、どんな油使ったら良いのかもよくわからない。
注油っていうからにはぶちまければいいんでしょ?
そんな人が私の周りには多いです。
そういう人に勧めるのに、ダイソーオイル良いなって思いました。
あとは、どのくらい持つのか。
気になりますね。
ちゃんちゃん。