SFアニメにおける宇宙船の描かれ方(宇宙戦艦ヤマトを例に) | 俳句銀河/岩橋 潤/太宰府から

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「宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち」の後章が劇場公開される前、前章のシーンがいくつかウェブサイトに掲載された。

 

そのひとつが以下。

 

この作品では、新乗組員が加わったヤマトが訓練航海の途中、デザリアムによるガミラス星の破壊・消滅とイスカンダル星の危機を知り、救援に向かう。

 

亜空間ゲートを抜けてヤマトが到着したシーンはいきなりイスカンダル星でのデザリアム艦隊との戦闘シーンだったので、上画像はまだ太陽系内を航行中のシーンと考えられる。

 

とすれば、上画像のヤマトの右舷遥か後方に輝くのは太陽。

 

これを見た瞬間「おかしい」と。

 

この影のでき方は、光(太陽光)がヤマト左舷の上方・少し後方から当たる場合になる。

 

このようなおかしな描き方になったのは、背景の宇宙空間のセル画にヤマトを重ねる際に、別シーンで使用したヤマトのセル画を転用したからだろう。

 

太陽がヤマトの正面から照らしている時、ヤマトを後方から見ると逆光になる。

 

同様に、太陽がヤマトの右舷を照らしている時、左舷は逆光になる。

 

宇宙船の背景に太陽が描かれているシーンでは、宇宙船は必ず逆光になる。

 

アニメでは「見えているように描かなければ面白くない」ので、仕方のないことではあるが。

 

2199 以来のリメイクシリーズは旧シリーズ以上の科学考証を取り入れているとのこと。

 

しかし、やはり限界はある。

 

 

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