南米大陸から赤道沿いに西の海域(下図の緑色で示した海域)において、海面水温が平年よりも高く(異常高温に)なるとエルニーニョ、逆に平年よりも低く(異常低温に)なるとラニーニャとよばれ、いずれも世界の気象に大きな影響を及ぼすと考えられている。
前回の記事では、 気象 サイト earth で5月3日における海面水温異常レベルを調べ、ラニーニャの兆しが強まっていることを確認した。
5月3日における海面水温異常レベル
(異常低温)水色ー青ー黒(平年並み)ー赤ー黄(異常高温)
earth の最新のデータは、12日後の5月15日のもの。
5月15日における海面水温異常レベル
(異常低温)水色ー青ー黒(平年並み)ー赤ー黄(異常高温)
15日のデータでは、エクアドルやペルー沖の異常低温が急激に強まっており、また、3日に観測されたさらに西側の異常低温海域とつながっている。
今回のデータからも、今夏はラニーニャの発生がいよいよ確実になった。