7月下旬、「第11回福岡県酒類鑑評会」が開催され(日本酒部門は19日と20日の2日間)、9月4日に審査結果が発表された。
この鑑評会の出品酒は、鑑評会専用でもなく限定販売でもない、普段販売されている品に限られている。
今回は、35の製造場から96点の日本酒が出品され、各部門のうち特に優秀と認められるものに、福岡県知事賞と福岡県議会議長賞がそれぞれ1点ずつに与えられた。
<純米大吟醸酒の部 精米歩合50%以下>
福岡県知事賞 石蔵酒造 純米大吟醸 百年蔵
福岡県議会議長賞 みいの寿 三井の寿 純米大吟醸 斗瓶採り
<大吟醸酒の部 精米歩合50%以下>
福岡県知事賞 みいの寿 三井の寿 大吟醸 寒の蔵
福岡県議会議長賞 小林酒造本店 萬代 大吟醸35
<純米吟醸酒・純米酒の部 精米歩合51~59%>
福岡県知事賞 若波酒造 若波 純米吟醸 山田錦
福岡県議会議長賞 みいの寿 三井の寿 純米吟醸 芳吟
<純米吟醸酒・純米酒の部 精米歩合60%以上>
福岡県知事賞 若波酒造 若波 純米酒
福岡県議会議長賞 喜多屋 特別純米酒 喜多屋 プレミアム
<吟醸酒・本醸造酒の部 精米歩合51%以上>
福岡県知事賞 小林酒造本店 萬代 しぼりたて吟醸 生貯蔵
福岡県議会議長賞 若波酒造 若波 本醸造
35の製造場のうち、福岡県知事賞あるいは福岡県議会議長賞を獲得したのは、(50音順)石蔵酒造・喜多屋・小林酒造本店・みいの寿・若波酒造の5つ。
年末が近づいてくると、日本名門酒会が毎年開催している “立春朝搾り” の予約が始まる。
各都道府県で参加する蔵元はほぼ1つで、令和6年の “立春朝搾り”(リンク)には全国43の蔵元が参加する。
地元福岡県からは、小林酒造本店が参加(2001酒造年度から連続)している。
今回、福岡県知事賞と福岡県議会議長賞を獲得したことで、ますます楽しみだ。
令和6年立春朝搾り「小林酒造本店 萬代 純米吟醸 生原酒」ラベルのデザイン
“立春朝搾り” は純米吟醸生原酒。
生原酒とは、出来上がった醪(生のどぶろく)を搾り濾過しただけで、火入れ(発酵停止・殺菌)も加水(アルコール濃度調整)も行っていないお酒。
ラベルの右下に、製造年月 2024.2 と記されているが、日本酒の製造年月とは出荷用に瓶詰めされた(ラベルが貼られた)年・月のこと。
立春の朝に瓶詰めするので、2024.2 となる。