南米沖から西へ赤道沿いに日付変更線までの海面水温が平年よりも高くあるいは低くなる現象をそれぞれ「エル・ニーニョ」「ラ・ニーニャ」とよび、いずれも世界の天候に大きく影響する。
日本では、エル・ニーニョの年は冷夏・長雨・暖冬と天候不順になり、ラ・ニーニャの年は猛暑の夏・厳寒の冬と極端になる傾向がある。
ただ、今年はエル・ニーニョが起きているものの、インド洋での「正のダイポールモード現象」(夏から秋にかけて、インド洋赤道付近の海面水温が平年と比べて西部で高く、東部で低くなる)との複合によって猛暑になったと説明されている。
気象庁は今日、今年はエル・ニーニョが冬まで続く確率が90%と発表した。
となると、日本は暖冬に。
スーパーコンピューターで世界の気象状況を視覚的に予報しているサイト earth で、太平洋の状況を調べてみた。
「海面水温異常」の解析図を掲載しているが、これは平年比・・・アメリカ海洋大気庁が提供している1971から2000年まで30年間の同月同日同時刻における海面水温データの平均値との差・・・を表している。
現時点で最新の解析は2023年9月10日21時現在のもの。
<海面水温異常の図>
(異常低温)水色ー青ー黒(平年並み)ー赤ー黄(異常高温)
南米沖から赤道沿いに西へ黄色(平年比 +2.5℃ 以上)で表示された海域があり、細かく調べると最高で平年比 +5℃ の場所もある。
後日追記
上画像から2か月後の、2023年11月10日21時における解析画像
エル・ニーニョがさらに西へと延伸している
日本周辺を切り抜き
日本海全域で海面水温が異常高温となっており、海面からの水蒸気の供給が増加するため、強い寒気が来ると日本海側は大雪に
参考
ラ・ニーニャ(2021年秋~2023年初め)
2022年9月10日21時における解析画像
ラ・ニーニャ終了後
2023年3月10日21時における解析画像
2023年6月10日21時における解析画像
エル・ニーニョの兆しが見られる
後日記事