「過熱する日本人技術者争奪戦」ってNHKの番組があったのよ | サンデープログラマーのC++/CLI

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Cをちょっと知ってる程度からどこまでいけますか?

NHKのこれ

日本の技術者で、
日本の企業に居場所がなくなって、
海外に職を求める。

そして海外勢が技術を得て日本企業を圧迫する。負の循環。

いかにも日本の経営者が悪いというお話でもある。


違うんだなぁ。確かに経営陣にも問題はあるんだ。
しかし根本的に駄目なのは、もう少し下。部長±辺りの問題。

経営陣は創造的でないと務まらないかというとそうじゃない。
じょぶづーみたいな経営者でもいいけど、部下のやりたいことを実行する度量があるだけでいいんだ。
だから良いことを提案する部課長が居ればやって行くことも可能。


でもねー駄目なんだ。その部課長が保身に走る奴が恐ろしく多い
社長が○○って言ったから~。事業部長が▲▲やれって言ってるから~。
自分が責任取らされる様な言質を与えない様にすることしか言わない。
だから経営陣が部長クラスが考えるべきことまで考えないといけない。
出来るわけがない。


全然駄目。無理無理。おまえらもう少しビジョンを提案しろよ。全部トップ任せとか舐めてるだろ。

まれにいるまともな部課長の上にくみ上げる器量のある経営陣が居ればいいけどね。そううまくはいかない。

俺、出世し損なってるから出来ないけどなー。はっはー。


ついでに書いておくと会社としての最大の問題点は、人材を十把一絡げにしてることだ。
優秀な人材もそうでない奴も、ランクが一緒なら会社としては一緒の扱いだ。
そりゃそうだ。そういう観点で給料出してるんだから。
違うんだなぁ。違うんだ。そういう中に差がすごいあるのが人事制度の欠陥。
だから辞めざるを得なくなった連中が海外で活躍してしまうんだ。


だから、会社の問題点は、経営じゃなくて人事部もしくは人事制度にあるんだ。
単純に人事制度と言い切らないのは、ある程度のシステムは必要だしその中で人事部は最大限
人を個別に評価できないといけない。そう多くの会社のシステムを知ってるわけではないが、
どうもこの辺りが日本企業は駄目。
会社を見た時の問題点は事業戦略とかじゃないよ。人事。すべて人事だよ。




十分長くなったけど、番組内容にも突っ込んでおこう。

土屋さんの話。これは経営がどうとかいってるけど、上の人事的な話の典型例でもある。まぁどうでもいい。
松枝さんの話。非常によくわからないのは、三星の有機ELは今が旬のはず。何故辞めたのか全く判らない。本当に出がらし扱いじゃないのだろうか。日本が、海外出戻りをどうこうという以前に要らないと判断するのもやむなしだろう。
近藤さんの話。超解像のone of them。ソニーには今でも似た技術を持ち続けてるだろうし、技術の良悪ではなく使い勝手の問題に帰結していることだろう。そうするとなぜシャープが自社にもとめなかったのか。これが上にも書いた人材への会社の評価の問題。シャープ社内に似た様なソリューションを提案出来る人材が居ないとはとても思えない。考えられる最もまともな理由は特許回避ということになろうか。しかしなぁ。