DeNAのベイスターズ買収に至る経緯。知っている事実もあれば知らなかった事もあった。今回記事(継続企画)を要約すると、以下の通り。
①DeNA最高財務責任者(CFO)の春田真氏のもとにベイスターズ買収の話が持ち込まれる。
②TBSとの直接の会談を持ち、買収の具体的な打診を受けるが、TBSは並行して住生活グループ(現LIXILグループ)への打診をしており後者への譲渡方向で話が進む。
③本拠地を静岡に移転するなどを目論む住生活グループへの譲渡の話が頓挫すると、2度目の打診がDeNAへ。しかしこの頃、DeNAは自身が公取委から排除命令などのを受ける失態を起こし買収断念。
④南場社長が夫の癌治療専念のためDeNAを去る。
⑤三度、TBSから買収の話が持ち込まれる。春田氏は球団の赤字の直接元凶である、横浜スタジアム社長へ直談判しベイスターズの未来を描き球場使用料の値切りに成功する。
⑥しかし、同じIT系の楽天三木谷社長からの妨害があり、球団入りの承認を得るNPBのオーナー会議で楽天からDeNAを誹謗中傷した資料をばら撒かれる。
⑦会議では、広島東洋カープオーナーの松田元から助け舟が渡される。
「まあ、そうは言うても球界に入ってくれると言うとるんじゃけぇ。そんなにいじめんでもええじゃろ」
結論、この会議でオーナーたちの了承を得てDeNAの横浜買収が承認された。
⑧ここから広島とDeNAの知られざる交流が始まった。球界に参入したDeNAは職員を広島に派遣して球団経営のイロハを学ぶ。
(次回に続く)