触れて、言葉はいらない
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いつかのことⅢ-⑤

彼は、私の上唇を啄むようにするのが好きで
何度も啄んでは口内の粘膜を絡ませた

そのまま二人ベッドに倒れ込む
スプリングのきいたダブルベッド
唇を重ねたまま、彼は私のバスタオルを剥ぎ取った

下から持ち上げるように優しく

「相変わらず」
「なぁに?」
「おっきいね」

そう言うと、今度は先端に口付けをした




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いつかのことⅢ-④

「澪…」
「…」

彼の目を真っ直ぐに見つめると
彼との距離が少しずつ縮まる

目を、閉じた

唇が触れた

立ったまま抱き合って、長い間唇を重ねた
何度も

「澪とキスしたかった」

そう言うと、またきつく抱き締めた


やめてよ
離れたくなくなるから





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いつかのことⅢ-③

ひとつだけランプのついた部屋
ボタンを押して、カウンターで鍵を受け取る
部屋は3階
焦らなくていい

階段を上がりきってすぐの部屋301号室
彼が鍵を開けてノブを回す
二人顔を見合わせた

部屋に入るなり、彼の腕が私の体を捉えた

「ちょっと待って」
「んー」
「お風呂入ろうよ!あ、でもスッキリして帰ったら変かな」
「そうだね」
「じゃあまた今度だね」
「澪だって、怪しまれちゃうじゃん」
「じゃ、歯磨きしてこよーっと」

私を後ろから抱き締めて
歯磨き中もちょっかいを出してくる

「磨けないから!」

言うと渋々ベッドに戻る
彼のかわいいところ

「ごめんね。お待たせ」

無言でベッドから立ち上がると
正面から、ほんとうにきつく抱き締めた

背が高い
私よりも、ずっと
当たり前だけど…

黒のギンガムチェックのシャツ越しに
彼の体温を感じた
深く息を吸って
彼の胸に顔を埋めた

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