広瀬香美に学ぶ | トニーの成幸ブログ

今日はある成幸者を紹介します。


誰でしょう?


*  *  *


ある女性は和歌山県で産声を上げ、
その後6歳まで大阪で育った。


「将来は手に職をつけてもらいたい」
という両親の強い意向で、
3歳からピアノを習い始める。


夕食中はバッハなどのクラシック音楽を聴き、
ピアノ練習を怠ると、夕飯抜きという、
非常に過酷な英才教育の中で育った。


建設関係の仕事をしていた父親の都合で、
6歳から福岡で暮らす。


その頃は、ピアノ演奏よりも、
作詞作曲の方に興味が湧き、
中学・高校生になると、
よく通学途中に作曲をした。


生まれながら絶対音感を持つという強みを活かし、
高校卒業後、国立音楽大学音楽学部作曲学科へ進学。


入学すると、自分よりもさらに優れた人間
がいることにショックを受ける。


クラス内では劣等生。

先生から「作曲家になるのはムリ」と言われ、
ふてくされて、高校時代の友人を頼り、ロサンゼルスへ旅立つ。


そこで、マイケル・ジャクソンや
マドンナのライブを観て感激し、
ポップ・ミュージックに目覚める。


「マイケル・ジャクソンに私が作った楽曲を提供したい」


そんな夢が広がり、マイケルとの接点を得るために、
まずはマイケルのボイストレーナーが行う
ボイストレーニング教室へ通う。


しかし、月謝が高く、その費用を捻出するために、
自分が作詞作曲した歌を収録したデモテープを
日本のレコード会社に売り込んだ。


これが大手音楽会社のプロデューサーの目に留まり、
日本でシンガーソングライターとして
歌手デビューを果たす。


いきなりアルバムデビュー。

3枚目のシングルがスポーツ量販店のCMに起用され、
175万枚のミリオンヒットで大ブレイク。


その後もスキー用品のCMで毎年のように大ヒットし、
「冬の女王」と呼ばれるようになる。


彼女の名前は、広瀬香美。


作曲に秀でた才能が、
ひょんなきっかけでボイストレーニングを受けることで
歌手として花開く。


しかし、何故彼女が作詞作曲する
ウインターソングだけが、必ずヒットし、
多くの人の心に響くのか?


それは、彼女が今までにない考え方で
冬の歌を作っているからだ。


通常、冬の歌を作詞作曲するときには、
寒い季節に冬景色を眺めながら、
冬に多くの人が感じる心を歌にする。


だからどうしても、もの静かで、寂しく、
暗い歌になりがちだ。


しかし彼女は、太陽の眩しいカリフォルニアの
ロサンゼルスにある部屋で、
クーラーをガンガンにかけ、
床いっぱいに雪景色やスキーの写真を広げて
夏気分MAXで冬の曲を作るという。


このように夏を感じながら、雪をイメージする曲は
明るく、パワフルな曲に仕上がるのだ。


まさに凡人には思いつかない発想だ。


この頃彼女はすでに、物事の本質を見極められる
”成幸脳”を手に入れていたのだろう。


そして、彼女の”人生のゴール”は、
「80歳になった時に、
自分が大ブレイクを果たしたヒット曲、
”ロマンスの神様”を原曲キーで歌う」
ことだそうだ。


そのゴールを達成するため、
50歳台半ばを過ぎた彼女は、
今でも毎朝4時に起きて
ボイストレーニングを2時間、
さらに自らが主宰する音楽教室で、
ハイトーンボイスに磨きをかけているという。


夏気分で冬の歌を作る。


いつまでも現役にこだわり、
80歳になっても衰えることなく、
ハイトーンボイスで歌いたい。


人生に目標を持つ成幸者は、
何歳になっても輝き、
そして充実した日々を送っている。


あなたはどうだろうか?


良い週末をお過ごしくださいね。