ヤマザキ マリに学ぶ | トニーの成幸ブログ

ある女性はヴィオラ奏者と

指揮者の両親のもと、東京で生まれる。



父親は彼女が産まれてから

すぐ死去したため、

母の女手ひとつで育てられる。



母親の希望で10歳まで

ヴァイオリンを習うが

あまり好きになれず挫折。



ミッションスクールに通う14歳の時、

母親とヨーロッパ旅行に行くはずが、

急遽母親にコンサートの予定が入り、

一人で行くことになる。



初めての海外、ヨーロッパの国々で、

カルチャーショックを受ける。



イタリアやギリシャでは、

1000年以上前に栄えた時代に建った家に

今でも生活している光景を見て、

タイムスリップしたような感覚を受ける。



17歳の時、高校を中退して、

イタリアへ留学。



フィレンツェで美術史と油絵を学びながら

11年間過ごす。



イタリア滞在中、アパートの隣の部屋の

イタリア人青年と恋に落ち、妊娠し、

シングルマザーになる。



29歳の時、イタリア暮らしを綴った

エッセー漫画でデビューを果たす。



36歳の時、14歳年下の

イタリア人男性と結婚。



文学研究家の夫は、

ローマ皇帝の名前を全部言えるほどの

古代ローマおたくで、

日常の生活でも古代ローマの話題が

普通に出るほどであった。



「ローマ風呂」


「学生時代に見た、

古代へのタイムスリップ感覚」


こんな経験から、

日本の温泉とローマ時代の風呂を

タイムトラベルで行き来するストーリーを

思いつき、漫画化する。



2010年にこの漫画が大ヒットし、

マンガ大賞を受賞。



その2年後には映画になる。


作品名は「テルマエ ロマエ」。

彼女の名前はヤマザキ マリ。



映画も大ヒットし、

次々に続編が上映公開された。



現在、コロナ禍ということで

彼女は家族で日本国内に住んでいるが、

基本的に家族で世界中を転々としながら

漫画や文筆活動を続けている。



「今はどこの国で執筆活動をしても、

メールで日本に原稿を送れる。

私は一つの場所に縛られることなく、

心地の良い場所で自由に漫画を描くことが

好き」



そう語りながら、

4つの自由」を楽しんでいる。



人間、何がきっかけで「4つの自由」を

手に入れられるか分からない。



ただ一ついえることは、

自分の好きを極めたその先に、

成幸への扉が待っているということですね。



良い週末をお過ごしください。