高橋是清に学ぶ | トニーの成幸ブログ

今日はある成幸者を紹介しましょう。


男は江戸時代の末期、

幕末御用絵師の息子として生まれる。


比較的裕福な家庭に育ったが、

親が離婚したため養子に出される。


幼い頃から丁稚奉公を経験。


その後、藩命により、勝海舟の息子と

アメリカ留学するが、

渡航を世話した貿易商に

持ち金すべてを着服され、


さらにホームステイ先の白人家庭に

騙されて奴隷として幼少期を過ごす。


明治元年に帰国し、

文部省に入り英語教師となる。


その後、農商務省(現経産省、農水省)

などを歴任するが、

官僚を辞めてペルーで鉱山事業に投資する。


しかしこれが大失敗。


帰国後はホームレスとなる。


昔の官僚仲間からの口利きで

日本銀行に入行。


日露戦争の時には

日銀副総裁として英国に乗り込み、

莫大な戦費を調達して勝利に貢献する。


その後、日銀総裁を経て、大蔵大臣に就任。


財政政策の手腕が評価され、

総理大臣まで上りつめる。


男の名は、高橋是清。


彼は総理大臣を辞めてから

政界を引退するが、

世界恐慌(昭和金融大恐慌)の時、

大蔵大臣に再登板する。


日銀総裁と協力しながら

片面だけ印刷した急造の200円札を

大量に発行して

銀行の店頭に積み上げて見せて、

預金者を安心させて金融恐慌を

沈静化させてみせた。


その後も、日本が金融危機に見舞われる

たびに大蔵大臣に再登板し、

生涯7回もその重責をまっとうした。


今の日本の経済がここまで発展出来たのは

彼のおかげと言っても過言ではない。


昭和10年ごろには、

その先にインフレリスクがある事を予見。


さらに第一次世界大戦の終戦後、

軍部の力が強くなったことに危機感を持ち、

軍事費の削減に取り組んだが、

これに反発した軍部の恨みを買い、

軍人に暗殺され、81歳の人生を閉じた。


彼が暗殺されなければ、

第二次世界大戦もなかったのかもしれない。


奴隷労働者であっても、


ホームレスになっても、


投稿や事業に失敗しても、


高い志を失わなければ、

歴史に名を残す素晴らしい人に

なれるということを彼は教えてくれます。


今のあなたが不遇の立場であっても、

気にすることはありません。


自分の未来に希望と高い志を持っていれば、

人生は必ず好転していきます。


根拠なき自信で結構。


自分を信じて下さい。


何故ならば、あなた自身が

あなたの一番の理解者なのだから。


良いゴールデンウィークをお過ごしください。