日本は国として世界で最も歴史ある国です。
この国を最初にまとめた神武天皇が紀元前660年であり、
天照大神が本当に実在し、国を統治したということであれば、
さらに古くから国があったことになります。
また、日本には二百年以上続く企業が3000社余りあり、
創業千年を超える企業のほとんどが日本にあります。
その老舗企業の中には、先代の名前を受け継ぐ、
『襲名』を行っているケースがあります。
たとえば、創業800年になる
仙台の老舗旅館「佐勘」では、
代々創業者の「佐藤勘三郎」の名を襲名しているそうです。
現在の当主は三十四代目ということですから驚きですね。
襲名とは、先人の由緒ある名跡を継ぐ行事。
歌舞伎や落語の世界に多く、
江戸時代までは一部の家庭でも行われていたそうです。
名前には、先代が積み重ねてきた社会的信用や、
人柄が詰まっています。
言い換えると、ブランドといえるかもしれません。
そこから、その名に恥じない生き方や働きが求められ、
また、名前の価値を高め、後世に伝える使命も生まれます。
親祖先から受け継いだ「いのち」を表す、
自分の名前を大切にする努力は必要です。
まずは、自分の名前を丁寧に書くことから
始めたいですね。
名前を大切にしましょう。