陰で見ている人がいる | トニーの成幸ブログ

今日は雑談からの学び。

 

 

昔、私がゴルフ業界で働いていた頃、

ゴルフクラブの開発及び量産製造の為、

台湾に月イチペースで行っていた

時の話。

 

 

毎回23日を基本として、

46社の工場を巡回していたのですが、

 

全ての工場が私の訪台スケジュールを

把握していたのか、

事前に示し合わせて夜の会食が

重ならないような配慮を

してくれていました。

 

 

もちろん、お店も料理も

まったく重なったことは無く、

いつも感心していたものです。

 

 

また、台湾のゴルフ製造業界では、

私のことを「Mr.北京ダック」

と呼ぶぐらい、私の北京ダック好きは

有名でしたので、

毎回必ずいずれかの会社が

ご馳走してくれました。

 

 

夜の会食での闘いは、一気飲み合戦。

 

 

円卓テーブルを囲み、

xxさん」と名前を呼ばれて

紹興酒のグラスを挙げると、

それは一気飲みの合図。

 

 

飲み干したグラスを

自分の頭の上で逆さにして

飲み干したことを

アピールするのですが、

これが宴の最中、延々と続くわけです。

 

 

基本、相手側の方が人数が多いので、

気合いを入れて臨まないと

潰されてしまうのです。

 

 

日本から社長などの偉い人を

同行させると、勝手が分からず

ほとんど潰されていましたからね。

 

 

飲み方にもちょっとした

コツがあるわけです。

 

 

こういうコツは、

百戦錬磨の現地人を観察していると、

その秘訣が見えてきます。

 

 

例えば、お酒を一気飲みした後は

必ずチェイサー(コップ一杯の水)を

飲み干すとか、

紹興酒グラスにザラメ砂糖を入れて

かさ上げし、飲み終わっても

頭の上で逆さに出来ないようにする

など、です。

 

 

この食事会は、彼らにとって

お客様をもてなすことを

目的にしているわけですが、

もう一つの目的があります。

 

 

それは、お店の従業員の観察です。

 

「接客態度は?」

「気が効く人間か?」

「迅速にテキパキ動いているか?」

「外国語(英語や日本語)が話せるか?」

 

 

接待時に同席した工場長や社長が

気に入れば直ぐに引き抜きの交渉に

入ります。

 

 

事実、前回会食したお店の従業員が、

翌月の訪問時には工場でお出迎え

何てことはよくありました。

 

 

実際、レストランの店員から

管理部のマネージャーや

社長秘書になった方もいましたからね。

 

 

一生懸命働いている人は、

必ず陰で誰かが見ているものですね。

 

 

人の見ているところ、

見ていないところでも、

常に一生懸命な人は、

必ず誰かが見ていますし、

その報いも必ずあるものです。

 

 

表裏なく、常に全力投球で

何にでも取り組みたいですね。

 

 

そういう人は、

必ず報われる日が来ますよ。