これは私の友人のエピソードです。
独特の色使いで絵を描く、画家の友人は、
人生初めての個展を開くことになったのですが、
不慣れなためか手違いがあり、
当初予定していた会場の変更を余儀なくされました。
それも案内状を送った後です。
慌てて自身のSNSやメールなどで、
会場の変更をお知らせしたのですが、
当日になって変更前の会場に
足を運んでしまった人がいたようで、
翌日、その人から変更前の個展に行った
交通費の請求書が届いたのです。
彼女は自分の非を認め、
喜んで要求通りの金額を支払ったそうですが、
晴々とした気持ちで個展をしていると、
はじめて作品を見に来てくれた人が絵を買ってくれたそうです。
それは交通費として払った金額の何十倍も大きな額だったのです。
よく、「損して得取れ」とか、「出せば入る」といわれますが
まさに「ギブ・アンド・テイク」という黄金律そのものです。
私はよく皆さんに「この世に損も得もない」と話していますが、
大切なのは損を損と思わず、得も得と思わない心の持ちようにより、
別の所から大きなご褒美が届くということ。
このようなことは成幸者も身を持って体験しているため、
彼らも喜んで見返りを求めずに与えるのです。
例え理不尽な要求であっても、
少しでも自分に非があるようならば、
喜んで負けをとりましょうね。
「負けるが勝ち」です。