多くの人は、“損得”で物事を判断し、
そして行動します。
「この人と付き合うと
おごってもらえるので得だ」
「こんな仕事して損した」
この世の中に、損も得もありません。
損したようでも、
別の機会で大きな得をしますし、
得したようでも、その後、損が続き、
結局大損をした、という事があります。
だから、「得」で選ぶより、
「徳」で選んだ方が良いのです。
「徳」とは何でしょうか?
日本、東洋において
人物や修養を考えるとき、
「徳」という概念がしばしば登場します。
「あの人は徳がある」
「不徳の致すところ」
といった表現が自然に使われます。
「徳」とは、欲望や邪念の無い、
“自利利他”の精神で行動する事で得られる
利得とでもいいましょうか、
とにかく、損得勘定で得られるものより
壮大な恩恵のことです。
少し難しい話ですが、
要は、いちいち得した損したで
一喜一憂するなということです。