好きなことを仕事にする | トニーの成幸ブログ

先日、yahooニュースで「何を捨てて何を残すかで人生は決まる」(本田直之氏著書)の抜粋記事が載っていました。

 

ニュースのテーマは、

「好きなことを仕事にしなさいは、

本当なのか?」。

 

彼いわく、好きなことを仕事に

してはいけないと主張しています。

 

例として、サーフィンが趣味な人が、

海辺に住み、サーフィンショップの店員に

なってしまうと目の前でいい波が来ていても

営業をほっぽり出してはいけないし、

 

旅行好きな人がツアーコンダクターに

なってしまうと旅の醍醐味を楽しめない

などの理由から、好きなことを仕事に

してはいけないとのことです。

 

一見なるほどと思ってしまいそうですが、

この発想は“好き”を表面しか見ておらず、

その好きなことの本質まで見ていません。

 

単に「旅行が好き」だから

ツアーコンダクターになるという発想は

全く本質が見えていないということ。

 

旅行の何に一番魅力を感じているのかが、

“好き”の本質です。

 

例えば「見知らぬ人に出会うことが好き」

であれば、別に旅行の仕事をしなくても

そのような体験が出来る職種は

沢山あるでしょうし、

 

「海外のいろんな国を観てみたい」

ということであれば、

エアラインのCAやテレビ番組の

制作キャラバンの一員になっても

満たされます。

 

また「サーフィンが好き」という事も同じ。

 

私はサーファーではないので、

サーフィンに対する“好き”の本質が

よくわかりませんが、

 

「太陽の下、輝いた海を眺めながら、

波を超えながら心地よい風を受ける気分がたまらない」

 

とか、

 

「自分の操作で、ボードを自由自在に海上で走らせる事が快感だ」

 

という事であれば、その“好き”を

サーフィン以外でも満たされる事が

多々あるはずです。

 

だから、“好き”の本質を

しっかり把握すること。

 

「野球が好き。

だからプロ野球選手にならなければ、、、」

などと安易に考えないことです。

 

因みにこの本の著者である本田氏も

「好きなことを仕事にするのではなく、

好きなことが仕事になっていく」

とまとめています。

 

私は、30歳でIHIを辞めて

ゴルフ業界に転職した時、

当時の上司から

「好きなことを仕事にすると、

好きなものが一つ減ってしまうので

よしたほうがいい」と、

なかなか辞表を受け取ってもらえず

説得されましたが、

今振り返っても好きなことを仕事にして

良かったと思っています。

 

「好きなこと仕事にしなさい」の意味は、

“好き”の本質を知り、その本質を満たすこと

であることを忘れないで下さい。