与え方も考える必要がある | トニーの成幸ブログ

「授人以魚 不如授人以漁」

 

これは老子の言った格言ですね。

 

「人に魚を与えればその日だけは生きられるが、漁のやり方を教えれば一生生きられる」という意味です。

 

多くの人は、自分の子や孫が

自分が死んだ後にも幸せに暮らせるようにと

財産を残そうとしますが、

残念ながらお金は消費していけば

必ずどこかで底を尽きます。

 

また、経営する会社を継承させても、

業績不振や予期できない災難で倒産させれば

何も残らないどころか多額の負債を負うことになります。

 

あの世界長者番付で12を争う大富豪、

ウォーレン・バフェット氏は、

自分が死んだ後、

妻に慎ましい生活が

できるだけのお金を残し、

あとは全て寄付すると公言しています。

 

息子達には一切の遺産を残しません。

 

しかし、投資の神様と呼ばれる

バフェット氏は、

息子達に投資方法を教え、

今ではどの子も億万長者になるまで

成長しています。

 

「金持ち父さん、貧乏父さん」で

ベストセラー作家になった

ロバート・キヨサキ氏を日本に呼び、

講演してもらうには3億円かかると

言われます。

 

年間、世界中で100回以上の講演を

するわけですから、

彼も億万長者です。

 

以前、米国内のメディアに、

「不景気の中、ニューヨークには大勢の乞食が路上で物乞いをしていますが、彼らに恵んでやろうという気はないのですか?」

と尋ねられこう答えていました。

 

「彼らに恵んだところで、ニューヨーク中に太った乞食が増えるだけだ」

 

ギブ・アンド・テイク

(見返りを求めず与える)

という成幸習慣がありますが、

何でも与えればよいというものでは

ないのですね。

 

これではただのマスターベーション

(自己満足行為)になってしまいます。

 

相手に今、何を与えるのが

相手のためになるのか?

 

そんなことを考えて与えることが

必要だということですね。