自己啓発 | トニーの成幸ブログ

私の著書やセミナーは、カテゴリーでいえば

「自己啓発」にあたります。

 

この「自己啓発」という熟語に使われる

「啓発」とは、中国の古典にある『論語』の

「憤せずんば啓せず。知ることが出来ずに煩悶(はんもん)すること、

「啓す」は説明してわかるようにしてやること。

 

また「悱(ひ)す」は、心でわかっていても口で表現できないこと、

「発す」は、十分に言い表すことが出来るように教えてやることです。

 

つまり、「啓発」とは、物事を深く理解しようと

もだえ苦しみ、どう表現すればよいのか

散々苦しんだ者でなければ教えることはできない、

という意味になります。

 

充実した気力と情熱が無ければ、

何事も進歩はなく、苦しみ悩んだ後でなければ

上達しないものです。

 

自分を高めようという心意気もなく、

努力を放棄してしまっては、

向上するのは難しいでしょう。

 

ともすると我々人間は、上達しない責任を

「教え方が悪い」と、指導する者に転嫁しまいがちです。

 

しかし、あくまでも「学びの主体は学ぶ側にある」

というのが、「啓発」という言葉の本当の意味なのですね。

 

受け身ではなく、自ら進んで学んでこそ

何事も上達するのだということを忘れないでくださいね。