仏教では、この世の苦悩として逃げられないものとは、「生まれること」「老いること」「病になること」「死ぬこと」だと説いています。
これを生老病死(しょうろうびょうし)と呼んでいますが、どんな人間も必ず苦しみを抱えていることになります。
そう、苦しみとは特別なものではない。
では人間は苦しむ為に生まれてきたのか
というと、そうではありません。
苦しみごと以上に、
喜びごとが多くあることが前提で
人は生まれてきます。
でも多くの人は、
日常の平穏な幸せを喜びと感じず、
自ら辛いことを増やすような
思考や行動を繰り返すので、
“人生は辛いことばかり”と
感じてしまうのでしょう。
例えば、他人が自分のことを
分かってくれないことを嘆いたり、
自分の思い通りに事が運ばないことに
腹を立てたり、辛いと思ったりする。
世の中には自分でコントロール出来ない
ことはたくさんあります。
そんなことに目を向けず、
自分の行動で変わる可能性のあるもの、
コントロール出来るものに
意識を向けた方が、
人生は好転するものです。
自分の人生を、
苦悩より喜びの方を多くするのは、
自分次第。
そう心得て、人生を楽しみたいですね。