今、50代以上の人には懐かしい昭和の駄菓子。
その昭和を代表する駄菓子に「梅ジャム」があります。
このお菓子の生産は
一人の男性だけで作り続けられたといいます。
その方は現在87歳になっており、
さすがにもうこれ以上は続けられないという事で
今年、生産70年の歴史に幕を下ろすとのこと。
彼は、終戦後に「家計を助けたい」という一心で
16歳から露店で梅ジャムを売り始めたのが
きっかけだったといいます。
乾物屋でくず梅の梅肉を仕入れ、
暇さえあれば鍋に梅肉を入れてかき回し、
よい味加減を研究した。
そして彼は、あえて後継者をつくらず、
重労働に耐え、時代の波に翻弄されながら
70年間も梅ジャムを作り続けたそうです。
その原動力は間違いなく
「親を助けたい」であり、
それが自らの原点になっている。
人は何かに行き詰まった時、
前に進もうともがくよりも、
そのことを始めた時の気持ちや
自分を支えてくれた人の恩を振り返ることで、
進む道が見えてくるものです。
物事を続けるコツは、
原点を忘れないことにあります。
日頃から初心を忘れず、
そして時には原点を振り返ることも大切ですね。