現在の仕事の延長戦沿いに「人生のゴール」とも呼べる究極の幸せ目標が無い人は多いと思います。
そういう人は、現在の仕事を頑張るべきか、
それとも人生のゴールの準備の為、
今の仕事の手を抜くべきかを悩んでしまうもの。
例えば今勤めている会社にて、
上司に昇進試験のための勉強を、と勧められた場合、
「そんなことに時間をとられるなら、
人生のゴールに近づくための準備に時間を使いたい」と、
消極的になってしまいがちですね。
でもここで大切なのは、
“今の仕事を全力でこなすこと”。
好き嫌いは横に置いておいて、
今の仕事をしている以上、
持てる限りの時間と知恵で
努力をすべきなのです。
そんな姿勢が良い人生の流れを作り、
運も向いてくるのですね。
もしまだあなたが人生のゴールを見つけきれていないのであれば、なおさらです。
「人生のゴールはまだ見えてこないが、
間違いなく今の仕事の延長線上にはない」
と、断言出来ても、です。
人生のゴールが明確化されている人は、
ゴールに繋がる仕事や生活など、
その流れに乗るチャンスが訪れたら、
今の仕事を見切る決断をした後に、
全力でその準備にエネルギーを使えばいいのです。
私も20代の頃、まだ人生のゴールが何なのかが見えて来なかった頃、英国ロールスロイス社で技術マニュアル製作の文章チェックばかりをさせられていました。
誤字脱字を探す作業なんて、
はっきり言ってつまらない仕事であり、
こんな作業が将来何に役立つのか分かりませんでしたが、50歳になって作家として本を書く作業にとても役立つことになりました。
全く未来に繋がらないだろうという仕事でも
どこでどう繋がってくるのかわかりませんね。
そして私はサラリーマン時代、
ジェットエンジンの開発、ゴルフクラブの開発、
IT業界と、転職を繰り返してきましたが、
その都度持てる限りのスキルで
仕事に全うしてきました。
ある時は、その業界を去る時、過去の辛かったこと、頑張ったことが走馬灯のように思い出され、理由も分からず涙が止まらなくなったこともありましたし、
またある時は、会社を去る最終日に、帰りの駅で(燃え尽き症候群なのか)頭の中が真っ白になり、どうやって自宅に戻るのか分からなくなり、駅のホームのベンチでしばらく座っていたこともありました。
そのぐらい、全力で仕事をしていたのですが、
そのおかげで人生に良い流れが出来たと
自負しています。
「今を全力で生きる」
こういう姿勢が、やがて花開くことを
忘れないでくださいね。