私と「スーパーカブで富士山頂に登った冒険家の鍋田進さん」の出会いは、1本の電話からでした。
ホンダのスーパーカブで富士山山頂に登った「鍋田さん」という人がいる、との情報を得て詳細を調べていました。
裾野市の土屋さんが保管していた1963年の「ホンダ月報」でフルネームと山梨県南部町にお住まいだったことがわかり、電話帳で調べると同姓同名の方おられたのでした。
意を決して、その電話番号にかけて「50年前に、カブで富士山に登った鍋田進さんでしょうか?」と切り出しました。
50年前の冒険について興味を持っている人がいると思わなかった鍋田さんは、最初は詐欺の電話と思っていたらしいです。
私もインチキと思われるのは嫌なので、私がしたためた「ハンターカブ」の小冊子を送ってなんとか信じてらえたようです。
しばらくして、鍋田さんのお宅を訪ねて当時の話を直接聞いたり、アルバムの写真を見せて頂いたりしました。
その冒険談はとても貴重で楽しかったたので、私だけが聴くにはもったいないと思いました。
そこで八重洲出版の「別冊モーターサイクリスト」(休刊)
に連絡したところ、編集長が直々に取材に来てくれました。
※ちなみにその時に伺った話はコチラに・・・
雑誌にその偉業が掲載されたことで、バイクファンに広く知られることになりました。
翌年の2013年が「50周年」だったので、鍋田さんの偉業をたたえるイベントを、7月21日に富士山ビジターセンター(現・富士山世界遺産センター)で行いました。
ちょうど富士山が世界遺産になった年でもあり、大いに盛り上がりました。
鍋田さんも当時を振り返った講演をして下さり、つめかけた多くの人の前で楽しく、嬉しそうに語られ参加者も盛り上がりました。
私が鍋田さんに申し上げたのは「50年前の偉業を伝えて残さないといけないので、いろいろ教えて下さいね。この先、何があるかわからないので。」という事でしたが・・・。
※ちなみにその時の様子はコチラに・・・
鍋田さんは50年目の2013年8月4日に、本田宗一郎さんの墓参に参加されました。お墓では本田宗一郎さんの娘さんやGPレジェンドの谷口尚己さん、多くの参加者と交流されました。
翌年(2014年)、記念イベントの計画をする為にお宅へ連絡すると、5月に脳溢血で意識不明になられていた事を知りました。私と土屋さんが飯富病院お見舞いに行きましたが、鍋田さんは眠ったままでした。
「富士山ヒルクライムラン」は、2014年9月に鍋田さんを応援しながら開催しましたが、年の暮れに残念なことに亡くなられました。
奥様から、生前に鍋田さん「50周年イベントは、(埋もれていた)俺を世に出してくれてありがたかった。」と、話されていたことをお聞ききしました。
地元の人に「南部の信玄公」と親しまれた鍋田さん。
最後の「もじり漁師」として有名だった鍋田さん。
そして、私は「スーパーカブで富士山頂に登った冒険家の鍋田さん」に出会えて、いろいろお世話になり嬉しかったです。
ということで、今年も・・・
第十三回 鍋田記念・スーパーカブ富士山ヒルクライムラン2024
スーパーカブで富士山頂に達した鍋田進さんの偉業を称えて実施するイベントです!
※2021年9月以来三年ぶり四回目のコースです。
1.開催日: 2024年9月29日(日曜日)
AM10時00分集合
雨天中止(9月28日PM5頃に決定)
2.集合場所: 道の駅すばしり
住所:静岡県駿東郡小山町須走338-44
3.募集定員: 50名程度
4.目的地: 富士山 須走口 新五合目(標高1,960m)
5.コース: 道の駅すばしり→ 富士あざみライン → 須走新五合目
6.スケジュール
集合時間: AM10時00分集合
AM10時30分過ぎにヒルクライム開始
AM11時30分 新五合目到着
7.参加資格:
カブおよび原付バイク中心。(その他二輪も参加OK)
クラス別にチーム編成し、無理なく頂上を目指しましょう。
8.参加費: 無料
9.食事: 道の駅すばしり等にて
10.諸注意・その他:
・ガス欠に注意。事前に満タンにして参加してください。
(とくに50cc)
・エンジンに負担がかかるコースなので事前のオイル交換など車両整備をお勧めします。
・事故・怪我・故障などは各自で対応してください。主催者は責任をもてません。
・スケジュールは変更する場合があります。
・トランポで参加もOK(自己責任)
・・・連絡は私まで
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