上岡龍太郎の時代を生きてみたかった | ぼっちの独り言

ぼっちの独り言

大阪に住んでる21歳男子大学生。
ぼっち!

僕が生まれた約10ヶ月後の2000年4月。上岡龍太郎という芸人はその芸人人生に幕を下ろした。


当然僕はこの人の活躍をリアルタイムでは見ていないし、最近まで名前すら知らなかった。


ふとYouTubeのおすすめ欄に出てきてなんやなのおっさん見てみよか、と思い30分くらいだったが暇だったので時間潰しがてらなんとなく再生してみた。


しかし僕は寝転びながら見たはずが、終わる頃には椅子に座って真剣に画面に夢中になっていた。


こんな面白くて聡明な芸人さんが昔にはいたのか!!


別に今の芸人さんがつまらないとは微塵も思わない。しかしどんどん夢中になり、他の関連動画を片っ端から見ていくとどうしても


【このおっさんはレベルが違う】


と素人ながら強く思った。この動画を見てもらいたい。


【伝説】上岡龍太郎 EXテレビ あの島田紳助が師と仰いだ上岡龍太郎の伝説のテレビお色気番組のイメージが強かった前身番組『11PM』のカラーを払拭した内容で放送を開始。前番組と同様にキー局の日本テレビと準キー局の読売テレビの交互制作で、月曜・水曜・金曜は日本テレビが制作を担当し、火曜・木曜は読売テレビが制作を担当。読売テレビ発のものは『EX Osaka(エックス・オオサカ)』と題していた。日本...リンクyoutu.be

見てもらえるとわかるがこのおっさんは45分間ずっと一人で喋っているのだ。しかも生放送である。こんなの今のテレビではありえない。というか番組が成り立たないと思うのである。何故か??


答えは至極簡単で45分も一人で理路整然と、時には笑いも交えながら生放送という失言が許せない舞台で話せる人など殆どいないからである。


ダウンタウンファンの人がいたら申し訳ないが、おそらくあの天才、松本人志でさえも45分間スラスラと観客がいないスタジオかつ生放送という舞台で喋るのは難しいだろう。途中でだれてくるのが目に見える。(ちなみに松本さんは大好きです)


しかしこの上岡龍太郎というおっさんは淡々と言葉を紡いでいくのだ。それも見事に。


また調べていくとこの人は未来予知とも言える発言を多々残している。今現在の事情を考えてみると確かにそうやな、、ということが沢山ある。いくつか紹介しよう。


テレビで何が面白いか言うたら、素人が芸をするか、玄人が私生活を見せる、この、二つに一つ」


→まさに今のYouTube。そしてテレビでも芸能人の私生活が度々取り上げられる。


今やもう女子供の時代やと思うんです。女子供というのを意識せにゃいかんですね。テレビだけやないです。世の中全部がそうでしょ、女子供でしょ。」


→確かにブームの中心は女子供のイメージが強い。


どうもあの、テレビというのが「魔法の箱」「すべてを支持するオールマイティな箱」みたいに思われるとね、テレビにすべてを求めすぎるんですよ。」


→この頃からコンプライアンスの窮屈さを感じていた


・「これだけチャンネルも多くて、で、長時間にわたってやっている中、すべてをそこで、オールマイティをテレビの中に求めすぎてしまうとね、テレビがいよいよ面白なくなる。」


→若者のテレビ離れに繋がっている


そしてこの人はこの言葉を残して芸能界を引退したのである。


「ボクの芸は20世紀で終わり。21世紀には新しい人生を歩みたい。」


上にも書いたようにこの上岡龍太郎という天才は、時代の行く末をわかっていたのだ。鋭い視点からの論理展開、そして今では到底放送できないようなブラックジョークが売りの上岡龍太郎にとって21世紀はとても窮屈な時代になると悟ったのだろう。


そして潔く20世紀の終わりともに上岡龍太郎から小林龍太郎(本名)へと戻ったのである。


いやもう凄すぎでしょこの人、、タイトル回収すると上岡龍太郎さんがテレビで活躍してた時代を体感してみたかったな。


当時を知っておられる方いましたら、ぜひコメントしてください。


今日の一言。


「苦しい時は登っている時。自分が凄いと慢心した時は、下っている時だから気をつけろ。」


上岡龍太郎(日本の元漫才師、お笑い芸人)


終わり。