エインズワースの愛した広重!(おまけ付) | とんとん・にっき

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「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」チラシ2種

 

「千葉市美術館入」入口

 

千葉市美術館で「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション―初期浮世絵から北斎・広重まで」を観てきました。観に行ったのは、5月6日のことでした。下記の通り、会期は終了しました。もたもたしていたら、6月1日から、「板橋区美×千葉市美 日本美術コレクション展 ―夢のCHITABASHI美術館!?」が始まっていました。

 

オーバリン大学 アレン・メモリアル美術館所蔵 

メアリー・エインズワース 

浮世絵コレクション 

―初期浮世絵から北斎・広重まで

2019年4月13日~5月26日

千葉市美術館

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

1 浮世絵の黎明 墨摺絵からの展開

2 色彩を求めて 紅摺絵から錦絵の時代へ

3 錦絵の興隆 黄金期の華 清長から歌麿へ

4 風景画時代の到来 北斎と国芳

5 エインズワースの愛した広重

 

 

 

ここでは「5 エインズワースの愛した広重」のみを、以下の載せておきます。1~4は以下の通り。

千葉市美術館で「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」を観た!

 

5 エインズワースの愛した広重

エインズワース浮世絵コレクションの過半を占めるのが、歌川広重(うたがわひろしげ 1797-1858)の作品です。天保5年(1834)頃に発表された出世作の『東海道五十三次之内』(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち)(保永堂版)を代表格として、晩年、安政4-5年(1857-58)の『名所江戸百景』(めいしょえどひゃっけい)のシリーズに至るまで、広重の名品が網羅されています。
エインズワースが愛した広重風景版画のハイライトを厳選し、展示します。

 

歌川広重
「東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景」
天保5年(1834)頃

 

歌川広重
東海道五拾三次之内 原 朝之冨士
天保5-6年(1834-35)頃

 

歌川広重
東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪」
天保5-6年(1834-35)頃

 

歌川広重
東海道五拾三次之内 庄野 白雨」
天保7年(1836)頃

 

歌川広重
「三拾弐 木曽街道六拾九次之内 洗馬」
天保8年(1837)頃

 

歌川広重
名所江戸百景 亀戸梅屋敷」
安政4年(1857)11月

 

歌川広重
名所江戸百景 大はしあたけの夕立」
安政4年(1857)9月

 

歌川広重
名所江戸百景 月の岬」
安政4年(1857)8月

 

歌川広重
名所江戸百景 両国花火」
安政5年(1858)8月

 

歌川広重
名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」
安政4年(1857)11月

 

オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵

メアリー・エインズワース浮世絵コレクション

―初期浮世絵から北斎・広重まで

アメリカ・オハイオ州オーバリン大学のアレン・メモリアル美術館には、アメリカ人女性メアリー・エインズワース(1867-1950)が、この母校に寄贈した1500点以上の浮世絵版画が所蔵されています。明治39年(1906)、エインズワースの来日を契機に始まったこのコレクションでは、珍しい初期の作品から、鳥居清長(1752-1815)や喜多川歌麿(?-1806)など錦絵が興隆をみた黄金期の作品、葛飾北斎(1760-1849)、歌川広重(1797-1858)の活躍による幕末の風景画に至るまで、浮世絵の歴史をほぼ網羅することができます。

よく知られた人気のある作品ばかりでなく、希少な作品も多く、また保存状態も良好で、浮世絵版画の魅力を余す所なく伝える美しいコレクションですが、これまでアメリカにおいてさえ大規模な展覧会は行われたことがありませんでした。
本展覧会は、現地調査を踏まえ、メアリー・エインズワース浮世絵コレクションから珠玉の200点を選りすぐり紹介する、初めての里帰り展です。美しい浮世絵で満たされたエインズワースの玉手箱を初めて開くこの展覧会を、是非ご堪能ください。

 

「千葉市美術館」ホームページ

http://www.ccma-net.jp/index.html

 

オーバリン大学アレン・メモリアル美術館所蔵

メアリー・エインズワース浮世絵コレクション

―初期浮世絵から北斎・広重まで

図録

企画・構成:

千葉市美術館

静岡市美術館

大阪市立美術館

オーバリン大学アレン・メモリアル美術館

制作・発行:マンゴスティン

©2019マンゴスティン

 

おまけ:

東京メトロ半蔵門線錦糸町駅改札口付近