三菱一号館美術館で開催されている「ラファエル前派の軌跡展」のブロガー特別内覧会へ行ってきました。
先日、サポーター制度の会員になるために美術館へ行ったときに、ざっと観て、一部の撮影可能な作品のみを撮影してきました。
今回のブロガー特別内覧会は、もちろん参加者のみ全作品が写真撮影が可能でした。先日撮影したもの以外、可能な限り撮影しましたが、この記事に整理して載せるまでには時間が足りなく、後日また整理して載せることにいたします。サポーターなので何度でも行けますから。
展覧会の構成は、以下の通りです。
Ⅰ ラスキンとターナー
Ⅱ ラファエル前派
Ⅲ ラファエル前派周縁
Ⅳ バーン=ジョーンズ
Ⅴ ウリリアム・モリスと装飾芸術
「ラファエル前派の軌跡展」ブロガー特別内覧会
開催日時:2019年4月11日(木)18:00~20:00
場所:三菱一号館美術館(千代田区丸の内2-6-2)
スケジュール:
18:00~18:25 受付開始
18:30~19:00 ギャラリートーク 野口玲一
(本展担当・三菱一号館美術館学芸員)
モデレーター Takeこと中村剛士
(「青い日記帳」主宰)
19:00~20:00 三菱一号館美術館 特別鑑賞会
ギャラリートーク:思い出すままに
(メモしてこなかったので、支離滅裂ですが…)
・「ラファエル前派の軌跡展」の前に「ラスキン生誕200年記念」がつく。
・やや無理してターナーとラスキンをくっつけた。
・ラスキンからのメッセージは「すべての人は道足りた生活を送るべき」「自然を観察しよう」「細部やそのものにしかない特徴に注目しよう」の三つ。(「見どころガイド」による)
・ラファエル前派は、自然観察に注目していた。
・ラファエル前派へは意外と日本人が注目していた。
・夏目漱石、青木繁、そして民芸運動の柳宗悦」らがいる。
・漱石は、ウォーターハウスの「シャロットの乙女」など。
・青木繁は、バーン=ジョーンズの「ぺレウスの饗宴」に酷似。
・「伝統的な手仕事を尊重しよう」「生活と芸術を一致させよ。」など、のちの「アーツ・アンド・クラフツ運動」へつながる。
・日本の民芸運動も同じ、手仕事を大事にする。
・「ラファエル前派」内の男女関係について…。
ラファエル前派結成(図録より)
1846年に第2巻が出版されたラスキンの「現代絵画論」が、権威に疑問符をつけるハントの肩を押した。ラスキンは説いていた、「自然に忠実に」――絵画が拠って立つべきこの基本理念を伝えるハントにミレイは共感し、そこへロセッティその他が加わって7人のグループ、ラファエル前派同盟が結成された。それを促したのは彼らが見たピサのカンポ・サントのフレスコ画(制作はジョット、ゴッツォーリなど「ラファエロ以前の画家たち)の版画だった。因習から解放され質朴な精神に満たされているのを見て啓示を受けた、という趣旨のことをハントは言っている。ミレイ19歳、ハント21歳、ロセッティ20歳の1848年のことである。
本展の3つの見どころ
1.ヴィクトリア朝の英国を代表する芸術家が一堂に―ターナー、ロセッティ、バーン=ジョーンズ、モリス
ラスキンの生誕200年を記念する本展には、かれが見いだし、当時のアート・シーンの中心へと引き上げた、前衛芸術家の作品がつどいます。 ターナー《カレの砂浜―引き潮時の餌採り》、ロセッティ《ウェヌス・ウェルティコルディア(魔性のヴィーナス)》、バーン=ジョーンズ《赦しの樹》などの傑作が、海を越えて一堂に会します。
2.すべての人を芸術に近づけたラスキンのまなざし
ターナーの先駆的な表現に正当な評価を与え、いち早く前衛のラファエル前派同盟を擁護したラスキン。 かれの力強い言葉は、温かく、親しみに満ちていて、人々の心を捉えました。 とりわけ、その近代社会批判は、モリスらを手工芸の復興へと駆り立て、アーツ・アンド・クラフツ運動につながってゆきます。 ラスキンの眼を通して、19世紀の英国美術を概観します。
3. 芽生え―ラスキンのまいた種
ラスキンは、美術界の中心となる人物のみに目を注いだわけではありません。その思想は、さまざまな周縁の芸術家にも浸透して、豊かな実りをもたらしました。 本展では、ラスキンが指し示した道から、新たな試みが芽生え、発展してゆくさまを、多彩な秀作によって跡づけます。
*会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
「ラファエル前派の軌跡展」
1848年、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティらが結成したラファエル前派兄弟団は、英国美術の全面的な刷新をめざして、世の中にすさまじい衝撃をもたらしました。この前衛芸術家たちの作品は、観る者の心に訴えかけ、広く共感を呼びました。人々は、社会の基盤が移りゆくなかで、彼らの芸術に大きな意義を見出したのです。
その精神的な指導者であるジョン・ラスキンは、あらゆる人にかかわる芸術の必要性を説く一方で、彼らとエドワード・バーン=ジョーンズやウィリアム・モリスら、そして偉大な風景画家J.M.Wターナーとを関連づけて考察しました。
本展では、英米の美術館に所蔵される油彩画や水彩画、素描、ステンドグラス、タペストリ、家具など約150点を通じて、彼らの功績をたどり、この時代のゆたかな成果を展覧します。
「三菱一号館美術館」ホームページ
「ラファエル前派の軌跡」
図録
監修:
クリストファー・ニューオル(美術史家)
スティーヴン・ワイルドマンライブラリー館長)
河村錠一郎(一橋大学名誉教授)
編集:
株式会社アルティス
編集協力:
三菱一号館美術館
久留米市美術館
あべのハルカス美術館
発行:
株式会社アルティス
一般社団法人インディペンデント
「ラファエル前派の軌跡展 見どころガイド」