建築家アルヴァ・アアルトの生誕120周年にあたる、2018 年9月15日(土)を皮切りに、2019年にかけて4会場を日本巡回する回顧展「アルヴァ・アアルト‐もうひとつの自然」が開催されます。
神奈川県立近代美術館葉山館
2018年9月15日 – 2018年11月25日
20世紀フィンランドの建築家アルヴァ・アアルト(1898-1976)の世界とデザイン感覚を紹介する、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムとフィンランドのアルヴァ・アアルト美術館による国際巡回展。約300点の作品、ヴィンテージ・プロダクト、資料などを紹介します。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2018_aalto
そんなこともあり、葉山の「アルヴァ・アアルト」展を観に行く前に、しっかりおさらいしておこうと思いました。
武藤章の「アルヴァ・アアルト」(鹿島研究所出版会・SD選書34:昭和44年3月5日第1版)を再読しました。僕が最初に読んだのは、この本が出版されてすぐ、今から49年も前の昭和44年(1969年)のことです。1931年生まれの武藤さん、38歳の時の初めてのまとまった著作です。それにしても武藤さん、文章が上手い。読ませます。その頃はまだ、アアルトも武藤さんもまだ健在でした。(アルヴァ・アアルト1976年逝去、武藤章1985年逝去)。
武藤章略歴:
1931年東京に生まれる。1954年東京大学工学部建築学科卒業。1960年から1961年まで、アトリエ・アルヴァ・アアルトに勤務。ひきつづき1962年までイタリア、ウディネのアトリエ・ジノ・ヴァッレに勤務。1964年工学院大学助教授。1974年工学院大学教授。1985年逝去。
目次
1 アルヴァ・アアルトとアトリエ・アアルト
2 フィンランドの歴史
3 近代建築のパイオニア
4 アアルトの空間の芽生え
5 自然の感触
6 うねる壁面
7 内攻的な空間
8 プラスティックな空間
9 都市的な空間
10 ディテールと家具のデザイン
11 これからのアアルトと次の世代のフィンランドの建築家たち
あとがき
参考文献
アアルト年表
過去の関連記事:
小泉隆「アルヴァ・アールトの建築 エレメント&ディテール」を読んだ!
ギャラリーエークワッド「アイノ・アールト アルヴァ・アールトと歩んだ25年」を観た!
手持ちのアールト・武藤章関連の図書
「アルヴァ・アアルト」
発行:昭和44年3月5日第1版
著者:武藤章
「ALVAR AALTO」
Band Ⅱ 1963-1970
Les Editions dArchitecture Artemis Zurich
「ALVAR AALTO」
アルヴァ・アアルト作品集
第1巻
1979年8月7日発行
第2巻
1979年6月26日発行
第3巻
1979年5月28日発行
編:エリサ・アアルト
カール・フライク
訳:武藤章
発行者:二川幸夫
発行:A.D.A.EDITA
「アルヴァー・アールト 1898-1976」
20世紀モダニズムの人間主義
展覧会カタログ
会期:1998年12月19日(土)~1999年2月15日(月)
編集:セゾン美術館/デルファイ研究所
発行・発売:デルファイ研究所
発行日:1998年12月15日